【各業種OK!】立ち仕事の負担を減らすアシストスーツ&アシストツール特集

作業に合ったアシスト○○が選べる時代に

現在発売されている装着型アシストスーツには、腰用・腕用・脚用といった対象の部位が異なるタイプの製品が出て来ています。労務負荷軽減に役立つツールとして広がってきています。

腰用は重量物の上げ下げや反復作業の場面で活躍し、腕用は上向き作業で腕を上げたままの作業を助けてくれます。
人間拡張デバイスやヒューマンアシストギア、という表現もあり格好いいですよね。

長時間立ちっぱなしになる立ち仕事には脚用のアシストスーツを使用することで疲労が出にくく、作業に集中できるようになります。立ち仕事の労務負担軽減が可能になります。

立ちっぱなしの作業がある職場の方は必見

ここでは、脚用・立ち仕事向けの装着型アシストスーツ&ツールについてご紹介していきます。

無理な姿勢や体制を無くし、快適でヒトにやさしい作業場づくりを進めていくことに役立つ内容です。

それでは見ていきましょう!

アルケリス

アルケリス株式会社

世界から立ち仕事のつらさを無くすために!

「archelis(アルケリス)」は足に装着し、装着者の体重をスネとモモで分散して支えることで、長時間の立ち仕事を楽にしてくれます。

こんな場面で使用されています。

・医療現場 
 手術室では:医師の長時間の立ち姿勢の疲労を大幅に軽減します。

・製造現場 
 工場では:足腰の負担なく長時間の立ち仕事が可能になります。

アルケリスには3つのタイプがある afchelisFXスティック 最軽量モデル

画像引用(https://www.archelis.com)

工場向けアルケリス】

特徴
その1.装着したままで移動ができる
その2.電源不要
その3.さまざまな体型にも簡単調節で対応


状態に合わせた3つのモード
フリーモード:自由に膝を曲げることができる。歩くときはこのモード。
アルケリスモード:軽く膝を曲げた状態で身体を支える。歩く事も立位保持もできるハイブリッドモード。
スタンドモード:膝は伸びており立っている姿勢を支える。疲れずに姿勢を維持することが可能。
※モードの切り替えは膝部のロックダイヤルで行います。

現在、アルケリスのラインナップは3つ。
・最軽量タイプのarchelisFXスティック
・機動力と安定性を両立したarchelisFX
・抜群の安定性のarchelis


詳しくは下記をチェック!

もたれかかることができるアルケリス。とっても楽に姿勢を保てると感じますね。

メーカーさんより、負担軽減のデータが公開されています。

通常の立ち姿勢では、体重負荷は足裏に集中し、足全体に疲労が溜まります。
アルケリスを装着して立ち姿勢をとることで、体重を分散して支えることができるようになります。
「体重負荷の分散」
・モモ:20%
・ヒザ:30%
・足裏:50%

また、立ち作業での腰やふくらはぎの筋活動は最大41%減少することが明らかに。
骨格シュミレーションを使用した解析でも、腰への負荷が最大33%軽減することが示されています。

実験とシュミレーションの両面から、アルケリスを装着することで身体への負担を軽減できることが明らかになっていますね。

でも、お客様の目に触れる業種の方などはなかなか装着ができないだろうと思います。

店舗での接客やレジ打ちの仕事も大変ですよね。
ほかには、立ったままで少し腕を伸ばしたり、と座って行うと途端に作業がやりづらくなる製造現場など。

そんなケースでも立ち姿勢の疲労を軽減できるアシストツールがあるんです!

足元から疲れを溜めないように

立ちっぱなしの疲労を減らしてくれるマットがあります。
疲労軽減マットには、ウレタンフォームや発泡ゴム、特殊ジェルが使われています。
体重を分散させたり、足元の冷気を軽減してくれる作用があり、足腰の疲労蓄積を和らげることができます。

疲労軽減ジェルマット

アルケリス株式会社

立ち仕事の脚の疲労を軽減するジェル素材マット

エクスジェル素材の疲労軽減ジェルマットの使用で、足部への体重負荷が分散され足裏にかかる負担が均一に。

厚さは11㎜と薄型を実現!
現場の作業でもつまづいたり、邪魔にならない存在です。

【こんな場所で使われています】 
 製造現場、レジ、スタンディングデスク、キッチンマット 

※エクスジェル(EXGEL)とは
一般的なウレタンフォームの10倍以上の衝撃吸収力で体圧”流動”分散という特性を持つジェル素材。
床ずれ予防素材として開発され、お餅のように伸びて衝撃を吸収する「弾力性」、固体であるにもかかわらず約20倍まで伸び圧力を分散する「柔軟性」、そしてズレに寄り添う「流動性」の3つの特徴を持ち、立ち仕事による脚のつらさを軽減します。

画像引用(https://www.archelis.com)

ふくらはぎは第二の心臓とも言われています

立ちっぱなしで足がむくむこと、よくありますよね。
加圧タイプのソックスやサポーターも立ち仕事や座れない時には役立ちます。

メディエイド すっきりフィットふくらはぎ

日本シグマックス株式会社

「段階着圧設計」で疲れやすい脚をサポート

ふくらはぎの軽い圧迫・保護に。
足首からふくらはぎにかけて理想的な圧力をかけています。

医療で培った技術でふくらはぎをサポートします。
薄くて、すっきりフィットで衣類とのかさばりがが気にならない特徴があります。

【こんな場所で使われています】 
 製造現場、物流倉庫、レジ、スタンディング環境、医療介護、スポーツ場面など 

サイズはS・M・Lの3つ。
足首の太さとふくらはぎの太さを目安に選びます。

※MEDIAID(メディエイド)は、整形外科分野での医療用関節サポート製品やスポーツサポーター、コルセット、インソールなどを展開されています。

画像引用(https://www.sigmax.co.jp/)

足は上からも下からも体重相当の力がかかっている

立っているとき、足には上からの体重負荷と下からの床反発力の2つの力がかかっています。
そのため、立ちっぱなしを続けると足からふくらはぎ、腰やお尻の筋肉、背中や肩まで筋肉が疲れてしまい固くなっていきます。

立ちっぱなしの作業が身体に与える影響は、

・膝や足部に全体重が乗っかる。
・脊柱起立筋などの姿勢を支える筋肉が常にはたらき続ける必要がある。
・腰部椎間板圧が上昇する。
・腰部筋緊張が増加する。
・足がむくむ。
・気が散る


といったところが挙げられます。

立ち仕事は腰痛の発現とも深い関連があるとされており、職場における腰痛予防対策指針のなかでもその対策をとっていくように示されています。

立ち作業への腰痛対策としては、作業台を配置して前屈などの不自然な姿勢を回避したり、連続した立ち作業を避けて腰掛作業などのほかの作業を組み合わせること。

他の作業との組み合わせが困難な場合は、座面の高い椅子などを配置して立ち姿勢でも椅子にもたれた姿勢でも作業ができるように工夫すること。

といった内容が盛り込まれています。

また、床面が硬い場合は立っているだけでも腰部への衝撃が大きいのでクッション性のある作業靴やマットを利用して衝撃を緩和する事。足元が冷えると筋肉が緊張しやすくなるので冬期はなおさら足元の温度に配慮する事。が重要と解説されています。

座りっぱなしもしんどいし、立ちっぱなしもしんどい。ということなんですね。

作成者:逢坂大輔(理学療法士・作業管理士)

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