サポートジャケットBb+PROⅡからさらに進化した機能性、調節性は?
2023年9月発売のサポートジャケットBb+PROⅢをご紹介!
サポートジャケットBb+PROⅢは2023年9月から発売した腰用のアシストスーツで、パッシブタイプ(動力なし)の外骨格型に位置付けられる。
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第二の背骨となるバックボーンが背面に配置されているのが特徴だ。
バックボーンの作用は過度な前屈み姿勢を抑えて背骨や腰にかかる負担の軽減。また背骨と腰を理想的な姿勢へと誘導するフォームナビ機能を備えている。
過度な動きの制動とフォームナビ機能といった複数の機能を必要としながら、購入価格を抑えたいユーザーにぴったりなアシストスーツだ。
キャッチコピーは、
”様々な業界のプロフェッショナルの要望に応えるため、好みに応じて調整できるポイントを増やしメンテナンス性も向上させた、外骨格型AS(アシストスーツ)”
【メーカー発表の公式リリースはこちら】
![](https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/33045/62/33045-62-14cddda3be40ffb8d3778fe85ad1158c-834x586.png?format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&width=2400&height=1260)
今回はこのサポートジャケットBb+PROⅢの特徴と従来品から進化したポイントに着目しその使用感をお届けしていこう。
外観、着用感は?
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肩ベルト・腹部ベルト・膝ベルトの3点から構成されるアシスト発揮の要点を押さえたタイプ。
先代モデルに比べて腹部ベルトの面積が減少し身体との密着部分が緩和され圧迫感や窮屈感が少ないデザインとなっている。
斜めから見ていただくと腹部のスッキリ感がお分かりいただけるだろう。
装着感としては、身体にフィットさせる方が当然ながらアシスト力の伝達はうまくいく。
各ベルトをそれぞれ締めていく。適度な締め感を感じるが窮屈という程ではない身も心も締まる感じがクセになる。
締め感はあるものの横方向や下方向への動きを加えても動きの邪魔をすることは少ない印象だ。
改良ポイントその① 着脱式バックボーンとBbベルト
・着脱式バックボーン
Bb+シリーズの最大の特徴であるバックボーンは着脱式へと変更になっている。
上部はBbベルトにつながっており力を伝達する仕組みになっている。
バックボーンの着脱は下部の差し込みから容易に外すことができるため洗濯での手間が大幅に減少。
気軽に洗えて清潔感が保てるのが嬉しいポイントだ。
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・Bbベルトの新設
新たに加えられたBbベルトは伸びる素材と伸びない素材の選べる2パターンになっている。
納品時は伸びる素材が装備されており、持ち上げや運搬など動きの多い作業に適している。
伸びない素材のBbベルトも同梱されているため自分で交換することができる。
こちらは中腰作業が多い現場に適しているだろう。
選べる2パターンのベルトにより自分の作業に合わせたパーツの選定ができるように工夫されている。
Bbベルトの追加で、バックボーンの上下で反力効果が発生し心強いアシスト感が得られるようになっている。
新機能 サイドアブベルト
・サイドアブ(腹部)ベルト:腹斜筋をサポートするという発想
このサイドアブベルト、ある時・ない時の差が歴然!
外腹斜筋の走行に沿わす様にサイドアブベルトを適度に締めることでアシスト感をさらにしっかり感じることができる。
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サイドアブベルトの新設で腹部ベルトの面積が大幅に削減されている。
生地面積の削減は動きやすさにつながるとともに暑さ対策にも有効になってくる。嬉しい進化だ。
改良ポイントその② スライド式チェストベルトとWロックひざベルト
・スライド式チェストベルト
チェスト(胸)ベルトは身体へのフィット感を高める上で重要なパーツ。
上すぎても下すぎても違和感があり作業に集中できない。
スライドさせるだけで簡単に高さ調節ができる方式へと改良されている。
この方式は市販のリュックなどにも使われているので扱いづらさは無さそうである。
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・Wロックひざベルト
ひざベルトはWロック方式を新たに採用。
しゃがみこんだり足を大きく広げたりしてもほぼズレないように改良されている。
さらにはひざ裏までくり抜くことで生地の当りが減ってしゃがみやすさがアップしている。
ひざや太ももベルトのズレはアシストの伝達や着心地への影響が大きいポイントだ。
ズレを直す手間も地味に面倒で不快感が出るところ。
作業を邪魔しない工夫が随所に施されている印象を受ける。
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なお、ひざベルトのずり上がり耐久テスト(社内にてテスト)を実施されている。
年配の社員さんが装着して連続でしゃがみ動作を反復して行ってみたところ、1000回実施しても全くずり上がりが発生しなかったという結果が出ている。
これはしっかりとしたずり上がり防止機能が備わっていると言えるだろう。そして体を張って耐久テストをされた社員さんには大きな声援を送りたい。
サイズラインナップ
サイズは男女兼用。2サイズの展開で選びやすくなっている。
S~Mサイズ | L~3Lサイズ | |
腰周り ※(腰骨の周囲) | 78~98cm | 92~116cm |
ひざ上下周り | 23~34cm | 29~43cm |
身長 | 155~172cm | 168~194cm |
本体重量は約700グラムと軽量化を実現。着用での重さを感じることは少ないであろう。
気になる価格は、49,500円(税込)となっている。
開発メンバーインタビュー
ユーピーアール株式会社 アシストスーツ営業所 松江所長にお話を伺った。
今回の新型アシストスーツの開発にあたっては、色々な業種のユーザー様の声を集めることができました。
そのお客様の声をしっかりと反映して改良をすすめていきました。
2018年にサポートジャケットBb+シリーズのFITを販売したころは、「アシストスーツ?」という声が多かったです。それから5年が経過してアシストスーツの認知度も高くなり、ユーザー様も増えていきましたので多くのご要望を得ることができています。
ユーザー様が望む改良点を営業チームがヒアリングして開発チームに伝えるというタッグがしっかりと組めた製品に仕上がっています。
色々な業種のユーザー様のご要望を盛り込み、かつ5万円以下を実現しています。
ぜひ新型のサポートジャケットBb+PROⅢを試してみてください!
感想とまとめ
サポートジャケットBb+PROⅢは、複数の改良ポイントと新たに設けられた使用感アップへの工夫ポイントで、装着者の身体によりフィットできる調節性が大幅にアップした新製品と言える。
さらには5万円以内で購入できる、アシスト感をしっかりと感じるアシストスーツとして作業場面での活躍に期待が持てる製品に仕上がっている。
アシストスーツをまだ試したことのない人から、以前にアシストスーツを試したけれどイマイチしっくりとこなかった、という人にもぜひお試しをおススメする。
改良を加えた新型アシストスーツをぜひ試してみて欲しい。
アシストスーツを気軽に着ける時代がすぐそこに
ユーピーアール社のアシストスーツラインナップは外骨格パッシブタイプから電動タイプと広いラインナップを有している。今回ご紹介したサポートジャケットBb+PROⅢは調節性が備わったプロ仕様の一品である。
他にはフルハーネスがジョイントできる製品や介護現場向けの製品もあり、様々な業種に対応している。
これからのアシストスーツは、軽作業から本格作業や前かがみ作業などの動きが少ない作業といった、作業に合わせた製品選びが必要であり、業種ごとの特徴に応じて開発されているアシストスーツを選ぶこともポイントになってくるであろう。
とは言ってもアシストスーツをまだ装着して作業をしたことがない、という人はまだまだ多いのが実情。
ちょっとした作業にアシストスーツを気軽に試してみたい!という人にはこちらのサポートジャケットBb+Airをご紹介しておこう。
【サポートジャケットBb+Air】
☆店舗販売専用モデル 現在販売開始に向けて最終調整中。
バックボーンの機能は維持しつつ腰ベルトをなくしたことで、低価格かつ軽量を実現したアシストスーツ。
ご覧のように身体との接触は一段と少なくなっている。
アシストスーツを初めて着ける人などに向けた製品で、入門編としてラインナップに位置付けられるようである。
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本体は約400グラムと非常に軽量で、気になる価格は12,800円(税込)とのこと。
ちょっとした作業からアシストスーツを着けていく。
アシストスーツを気軽に着ける時代はすぐそこに来ているようだ。
作成者:逢坂大輔(理学療法士・作業管理士)