腰痛予防対策を考える
作業現場における腰痛対策としてはつぎの3つを考えていきましょう。
- 作業内容:
身体に過度の負担が掛かっていないか?
重さ、頻度、休息の可否など - 作業環境:
過酷な環境や労働安全衛生に配慮した環境か?
作業台の高さ、暑さ寒さ、窮屈な体勢、交代要員の有無など - 作業者のコンディション:
持ち上げ等の作業姿勢への理解や体力は足りているか?
年齢とともに衰えている自覚はあるか?
作業適正のある体力状況か?
腰痛の危険因子を無くす
作業場単位での取組み
職場における腰痛予防対策指針~厚生労働省~から、職場単位での取組み内容として次の2つをご紹介します。
1.<作業管理>
・常時行う重量物取扱い作業は、リフターや自動搬送装置の使用により自動化・省力化する。
・取り扱う重量物の重量が、あらかじめわかるように表示する。
・できるだけ重量物に身体を近づけ、重心を低くするような姿勢をとるようにする。
・床面から重量物を持ち上げる場合、片足を少し前に出し膝を曲げ、腰を十分に下ろして重量物を抱え、膝を伸ばすことによって立ち上がるようにする。
2.<健康管理と労働衛生教育>
・腰痛のリスクと原因、作業標準(作業姿勢など)、荷役機器・補助具の使用方法、腰痛予防体操などについて、教育(配置時など)を行う。
個人レベルでの取組み
個人レベルでは、作業時に気をつけておくポイントも重要ですが、次に挙げているような生活習慣に関する項目も重要なポイントです。
- 禁煙
- 肥満対策
- 腰痛の正しい知識を習得する
- 前屈・持ち上げ作業に必要な筋力をつける
- 持ち上げ作業での安全な身体の使い方を知る
- 筋疲労を改善させる生活を取り入れる
(睡眠、栄養、ストレッチ、有酸素運動など) - メンタルヘルス対策
腰痛予防のためにできることをしないのは、腰痛を招くことにつながります!
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