【解説】令和6年度エイジフレンドリー補助金を転倒・腰痛予防に活用

高年齢労働者の体力補完や負担軽減対策に活用できるため現場から重宝されている「エイジフレンドリー補助金」の令和6年度版が開始されました。
これまでの60歳以上の労働者に向けた設備や装備の導入補助に加えて、今年度からは理学療法士ら専門家による労働者の体力チェックと運動指導の実施に要する経費が補助対象へと新たに設けられました。

今年度の新設内容によって、アシストスーツの窓口から支援できる内容が大幅に拡充しました。
補助金の概要とともにエイジフレンドリー補助金を活用した当サイトだからこそ実現できる転倒・腰痛予防対策を解説していきます。

令和6年度 エイジフレンドリー補助金 概要

■高年齢労働者の労働災害防止対策、労働者の転倒や腰痛を防止するための専門家による運動指導等、労働者の健康保持増進のために、エイジフレンドリー補助金を是非ご活用ください。

【補助対象内容策】
①高年齢労働者の労働災害防止対策コース 【対象:60歳以上の労働者】
(ア)転倒・墜落防止対策
・作業場所の床や通路のつまづき防止のための対策
・作業場所の床や通路の滑り止め防止のための対策
・転倒時のケガのリスクを低減する設備・装備の導入 など

(イ)重量物取扱いや介護作業における労働災害防止対策(腰痛予防対策)
・不自然な作業姿勢を解消するための作業台等の設置
・重量物搬送機器・リフトの導入(乗用タイプは含まず)
・重筋作業を補助するパワーアシストスーツの導入
・介護における移乗介助の際の身体的負担を軽減する機器の導入
・介護における入浴介助の際の身体的負担を軽減する機器の導入
・介護職員の身体の負担軽減のための介護技術(ノーリフトケア)の修得のための教育の実施

(ウ)暑熱な環境による労働災害防止対策(熱中症対策)
・熱中症リスクの高い暑熱作業のある事業場における休憩施設の整備
・体温を下げるための機能のある服の導入
・熱中症の初期症状等の体調の急変を把握できるウェアラブルデバイスによる健康管理システムの導入
(エ)その他の高年齢労働者の労働災害防止対策(交通災害防止対策)
・業務用車両への踏み間違い防止装置の導入

☆労働者ごとに費用が生じる対策(重量物搬送機器・リフト、パワーアシストスーツ等)については、対策に関わる人数分に限り補助対象となります。

②転倒防止や腰痛予防のためのスポーツ・運動指導コース 【対象:全ての労働者】
■労働者の身体機能低下による「転倒」や「腰痛」の行動災害を防止するため、
身体機能維持改善のための専門家等による運動プログラムに基づいた身体機能のチェック及び専門家等による運動指導等に要する費用を補助対象とします。

専門家とは・・・医師、理学療法士、健康運動指導士、労働安全・衛生コンサルタント、アスレティックトレーナー等
★転倒防止、腰痛予防の運動指導等に限ります(オンライン開催等も含む)
★物品の購入はできません
★転倒防止、腰痛予防以外の運動指導は、当コースでは補助対象外です

③コラボヘルスコース
「コラボヘルス」とは、医療保険者と事業者が積極的に連携し、明確な役割分担と良好な職場環境のもと、労働者に対する健康づくりを効果的・効率的に実行することです。
・事業所カルテや健康スコアリングレポートを活用した、労働者の健康保持増進のための取組みに要する費用を補助対象とします。

エイジフレンドリー補助金資料より

補助金を活用した腰痛予防対策

それでは補助金を活用した腰痛予防対策を見ていきましょう。

1.重筋作業を補助するパワーアシストスーツの導入

まずは、高年齢労働者向けの重筋作業を補助するパワーアシストスーツの導入です。
補助率は1/2 補助上限は100万円です。
こちらの内容は従来から続く内容で、60歳以上の労働者への負担軽減策として活用されています。対象となる労働者の人数分を購入することが可能で、ひとりに1着を支給することが可能になっています。

下記のアシストスーツが代表的です。
価格的にも複数着を揃えやすいアシストスーツを挙げています。対象者の実情に合わせて選択できるでしょう。

サポートジャケットBb+PROⅢ

(ユーピーアール社製)

サポートジャケットEp+ROBO

(ユーピーアール社製)

メディエイドアシストギア

(日本シグマックス社製)

マッスルスーツEvery

(イノフィス社製)

マッスルスーツGS-BACK

(イノフィス社製)

DARWING Hakobelude

(ダイヤ工業社製)

各アシストスーツの価格情報などはこちらのページより確認をしてください。

作業内容や用途、予算に合わせて選択されることをオススメします。

次に、新設となった運動指導を含んだコースを説明していきます。

2.転倒防止や腰痛予防のためのスポーツ・運動指導コース

専門家による労働者の身体機能のチェック及び運動指導に要する費用が新たに補助対象として設けられました。
昨今の労働災害発生状況より、転倒や腰痛の発生が半数以上を占めるようになってきている事情があります。
この解消のために、転倒防止・腰痛予防のための身体機能のチェック及び運動指導の実施を行うことが求められています。
補助率は3/4 補助上限は100万円です。

当サイトが推奨する体力チェックや運動指導の内容についてはこちらのページに詳しくまとめています。

医師や理学療法士といった身体の知識を十分に持った専門家による指導が最適です。
なかでも、身体機能と転倒や腰痛の医学的知見を持つ理学療法士と作業現場を知る作業管理士の両者を有する当社の専門家ネットワークは今回の補助金の対象内容にピッタリです。
作業現場の労働者に向けた体力チェックと運動指導コースの申請にあたっては、労働安全衛生の知識を併せ持った理学療法士ネットワークを有する当社にお任せください。

上記のようなハード面の導入補助と、体力チェックや運動指導といったソフト面の実施補助がエイジフレンドリー補助金で実現可能な腰痛予防対策となっています。
そして、パワーアシストスーツの導入や体力チェック&運動指導を単体で利用することも可能ですが、両者を組み合わせて申請することも可能になっています。

つまり、全年齢を対象とした労働者の体力チェック&運動指導を実施して、高年齢労働者には負担軽減と体力を補完する目的でパワーアシストスーツの導入を併せて行うことができるのです。

アシ窓ならワンストップで支援策を実行できる


当サイトでは、これまでエイジフレンドリー補助金を使用したアシストスーツの導入を支援してきましたが、新たに設けられた専門家による労働者の体力チェックと運動指導についてもしっかりと支援ができる体制を有しています。
これは当社がアシストスーツの導入支援を行う以前から実施してきた内容であり、常に最新情報を元に実施していけるようアップデートを重ねてきました。労働者の体力チェックと運動指導も皆様に自信を持ってお届けできる内容となっています。

交付申請期間は、
令和6年5月7日~令和6年10月31日

作業内容と作業環境に合わせてパワーアシストスーツの選定を行い、比較着用試験を行って、最終的に導入するアシストスーツを選んでいきましょう。
並行して、あらゆる年齢層の労働者へ体力チェック&運動指導を実施していきます。
若年でも体力の低い労働者や中高年労働者の体力把握にもつながり、作業をする上でのカラダリスクの把握につながります。

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    作成者:逢坂大輔(理学療法士・作業管理士)

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