アシストスーツとは?
アシストスーツとは、人の筋力を補助する電動アクチュエータや人工筋肉、ゴムなどの伸縮素材を取り付けた外骨格や衣服型装置の総称です。
重量物の持ち上げや同一姿勢の保持といった作業の中で、人の動きを強化・拡張する目的で使われています。
工場や倉庫、農業、介護などの作業で起こる肉体的負担や疲労が軽減されて効率があがるほか、腰痛の予防にもつながるとされています。
近年では体力が低下傾向にある中年以降の労働者の作業負担軽減や腰痛対策としても導入が進められています。
現在のところ次のような作業に適したアシストスーツが市場に展開されています。
・持ち上げ作業用(腰用)
・中腰作業(腰用)
・上向き作業(腕用)
・立ちっぱなし作業(脚用) など
そのため、アシストスーツの種類や特徴について理解を深めることが大切です。
例えば、持ち上げ作業において、持ち上げる高さや運搬物の重量、作業回数などは工場や倉庫などの各作業現場で異なってくることでしょう。
作業現場ごとに合ったアシストスーツを導入することで、生産性の向上や適正な作業実施への管理、大切な従業員の安全管理を実現することができます。
アシストスーツの種類と特徴
アシストスーツには、腰用・腕用・脚用のものがあります。
それぞれの特徴は下の表のとおりです。
持ち上げ作業や中腰姿勢での作業を対象とした腰用のアシストスーツの他に、腕用や脚用のアシストスーツでも、対象作業で発生する腰痛のリスクを減らすことが期待できます。
アシストスーツに期待できること
アシストスーツに期待できる役割としてはつぎの項目が挙げられます。
- アシスト:身体を助ける
- リスク回避:身体を守る
- 効率アップ:作業がはかどる
作業負担の軽減により疲労の軽減につながり、翌日に疲れを持ち越さないことが期待できます。
腰への負担や腕・脚への負担軽減により筋骨格系傷害のリスク低減が期待できます。
疲れにくくなり、作業を止めることが減るので、結果的にはかどるでしょう。
このような点からもアシストスーツを使っていくことを腰痛対策の一つに加えていく方がよいと判断できるでしょう。
このアシストスーツ着用については、作業者の身体状況や操作スキルをチェックして進めていくことが理想的です。
作業員ごとの作業適正なども考慮できるとさらに良いでしょう。
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