2023夏!アシストスーツのトレンド情報

2023年7月26~28日に東京ビッグサイトで開催されました「労働安全衛生展2023」へ行ってきました。
建設現場や製造現場で使用できるアシストスーツが出展されていましたので紹介していきます。
サポートジャケットBb+FIT フルハーネスジョイントタイプ
ユーピーアール株式会社

2022年9月にリリースされたフルハーネスジョイントができる唯一のアシストスーツが展示されていました。もちろん装着体験も可能です。
サポートジャケットBb+シリーズは、何といっても第二の背骨Bb+(バックボーンプラス)の存在が特徴的です。
ボーンによる過度な前屈姿勢の抑制によって、背中や腰にかかる大きな負担を軽減し理想的な姿勢に導くことができます。
毎日の作業で腰への負担が蓄積していくことの予防に繋がります。


メディエイドアシストギア 腰ユニット
日本シグマックス株式会社

上パーツと下パーツから構成されるのでサイズ選びのバリエーションに富んでいます。
人体構造に即した設計と、パーツごとの適度な伸縮性により、作業姿勢をサポートしつつも動きを妨げない設計になっており、
背中や腰部分の素材には通気性に優れたメッシュ素材を使用。
長時間の装着でも暑さを逃がす工夫がされ、快適な装着を追求されています。

ワーキングパワースーツX
株式会社エヌエスピー

強力なアシスト感がウリのWORKING POWERSUIT Xです。
お求めやすい価格としっかりしたアシスト感で建設現場でも多く使われているとの声を聞いています。
こちらのブースではベストタイプのアシストスーツやファンが付いたクールウェアも展示されていました。
最近では、肩甲骨あたりにファンが付いたウェアも登場しているようで各現場にあわせたタイプが選べるようになってきていますね。

TASK AR2.0
株式会社ダイドー

腕を上げている作業を助けるアシストスーツです。
建設現場や製造現場、メンテナンスの現場など、上向きで腕を上げ続ける作業の負担をうんと楽にしてくれるアシストスーツです。

番外編
作業負荷自動計測システム PosCheck
株式会社バイオネット研究所

腰痛原因の見える化システムが展示されていました。
1台のカメラで作業者の作業を撮影すると腰痛への危険姿勢やリスクの高い作業動作を示してくれます。
骨格認識の技術を使用しているそうです。マーカーなどを装着することも不要で、撮影されていることも気にならないので普段の動きを撮影することができそうです。
こちらは新しいタイプの腰痛対策ツールになりますね。
腰痛へのリスク判定については、OWAS法を用いて表現しています。
「OWAS法について」
・国際的な姿勢負荷評価基準として使用されている。
・上半身、腕、下半身の姿勢をもとに、1~4段階の値で作業負荷を判定
・判定した作業負荷よりリスク評価を実施
1段階:この姿勢による筋骨格系負担は問題ない→改善は不要
2段階:この姿勢は筋骨格系に有害である→近いうちに改善すべき
3段階:この姿勢は筋骨格系に有害である→できるだけ早期に改善すべき
4段階:この姿勢は筋骨格系に非常に有害である→ただちに改善すべき
例えば、
「前傾して」「両腕を肩より下げて」「中腰で」「10㎏以下のもの」を持つことは、3段階に該当します。
PosCheckはこの判定を自動で行います。便利そうですね。
企業さんの腰痛対策支援に使ってみようかとも思ったりしています。
作業現場でのOWAS法を用いた評価や撮影による自動判定での見える化にも注目ですね。
以上、労働安全衛生展でのアシストスーツ情報&腰痛原因の見える化についてご紹介をしました。
夏真っ盛りでの開催であったため、暑さ対策グッズの展示紹介が大変盛況でした。
労災事故の内訳でも、熱中症の件数は増えています。暑さ対策は必須ですね。
暑さから体を守り腰を守る作業環境を整えていきましょう。
作成:逢坂大輔(アシストスーツアドバイザー)
ご紹介したアシストスーツは下記ページより購入できます。