【腕がラク!】上向き作業用アシストスーツを比較する2020

腰用のアシストスーツの他に、腕を支えるアシストスーツの存在があります。
建築現場や製造現場、農業では棚下での作業など、腕を上げ続けた状態で作業を行うことがあります。

腕の重さは、上腕で体重の4%、前腕で3%、手が1%の合わせて8%ほどの重量になるといわれています。
体重60kgの人で、片腕(上肢)の重さは約4.8kgほど。
体重70kgの人だと、約5.6kgとなります。
おおよそ、5kg前後の重さを肩の筋肉で支えているかたちになります。
工具を持ったりする必要があると、その分重さが増してしまいます。

腕を支える肩の筋肉は、主に三角筋といわれる筋肉が働いています。
この三角筋は、鎖骨部分や肩甲骨の上方から始まり、上腕の近位(上の方)に付着しています。
筋肉の長さとしては、短めなのが特徴です。
短い筋肉で長さのある腕を上げ続けることになるので筋肉への負担が強くなり、すぐにダルくなってしまうのです。

建築現場や製造現場での上向き作業、農作業での実の選定や収獲など、腕を肩よりも上に上げ続ける状態は、筋肉の疲労を引き起こしやすく、ひどくなれば関節を痛めてしまうことにもつながります。

上向き作業用アシストスーツによって、上腕を下から支えてくれるアシストが得られますので、腕をもたれさせた状態で上向き作業をすることが可能になります。
このアシストスーツによって、疲れ知らずとなり、作業が捗ること間違いなしです。

※データはメーカー各社のサイト内容より抜粋して表記しています。

※相違点などがございましたらすぐに修正いたしますのでご連絡をいただけますようお願いいたします。

【 TASK AR 2.0 】

電力なしで上腕を支えるアシストスーツです。

メーカー株式会社ダイドー
動力ガススプリング
タイプリュックサックタイプ
適正作業・腕を高い位置で維持する作業
・重量物を高い位置で維持する作業
作用1.脇を約45°開くとアシストが発生
2.上腕部のサポート部分に腕を置いて置ける状態に
3.アシスト力はスプリング交換により変更が可能
サイズワンサイズ
※肩・腰部のベルトにて調節可能
アシスト力レベル1(2.2~3.1kg)
レベル2(3.1~4.0kg)
レベル3(4.0~5.4kg)
レベル4(5.4~6.8kg)
特徴米国製品をモデルに、日本人の体格向けに設計された。
IP44相当で、屋外での使用も可能。

腕を上げ続ける作業において、作業負担軽減に効果を発揮します。
建設作業をはじめ、農業や工場など、様々な業種で導入が進んでいます。

☆農家さん向けのレンタルプランもご用意されています。

こちらのTASK AR2.0は、腕の重さだけを支えるのではなく、工具など重さのあるものを持った状態でも支えることができるのが特徴です。
アシスト力はガススプリングの交換によって調整ができます。
作業の状態に合わせて活用することができます。

2019年2月のリリース以降、150台の販売実績あり。
※2020年11月現在

【bonbone MOTT(ボンボンモット)】

ゴムの張力で腕上げ姿勢をサポートしてくれます。

メーカーダイヤ工業株式会社
動力ゴムの張力
タイプ
適正作業・腕を高い位置で維持する作業
作用ゴムの伸縮程度で腕の重みをサポート
サイズワンサイズ
※肩・腰部のベルトにて調節可能
アシスト力弱・中・強の3レベル
・弱 : 初動作サポート
・中 : 上げ下げサポート
・強 : 固定サポート
特徴両腕についているアジャストベルトで、サポート力を簡単に調節できます。

腕上げ作業に特化した製品です。
ぶどう生産者にヒアリングを行いながら、 試作と改良を繰り返して完成した商品です。


サポート力の調整は、調節ベルトで行います。

軽量でお手軽に試せそうな商品です。
(大手ECサイトで購入できます。)

【 ラクベスト 】

肘を支えることで腕の重みを支えてくれるアシストスーツです。

メーカー株式会社クボタ
動力電池式
タイプリュックサックタイプ
適正作業・腕を高い位置で維持する作業
作用・肘をのせるアームの角度は自由に調整可能
・任意の角度でロックされ、肘を下から支えてくれる
サイズワンサイズ
※アジャスト機構で様々な体格に適応
アシスト力腕の重さ+1kgまでの工具を持つ事が可能

農業の現場で活躍しているようです。

作成者:逢坂大輔(理学療法士・作業管理士)

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