労働災害の予防にアシストスーツを活用する

腰痛などの業務上でのケガを防ぎたい!

という相談が増えています。

労働災害の現状や対策、アシストスーツを活用することで労働災害の予防につながる、という内容など。

アシストスーツサミットでご依頼をいただいた内容をもとに、説明していきたいと思います。

※この内容は令和5年1月20日(金)に行われた「アシストスーツサミット」内でお話をさせていただいた内容をベースに必要事項を加筆したものになっています。

労働災害の現状

まずは労働災害の現状について見ていきましょう。
ここでは、業務上のケガや事故について労働災害と表現して、精神的影響に起因する腰痛は除外しています。

最も多いのは、転倒、墜落・転落。
その次に、動作の反動・ムリな動作による腰、肩、足の痛み。
となっています。

労働災害予防の対策

これら、腰痛・肩痛・足痛を減らすためには大きく3つに分けてみていきます。

作業環境を変えていく、という点に注目してお話をしています。
作業内容はなかなか変えにくく、作業者のコンディションも万全の管理は難しい。
コストを抑えて取り組めたり、柔軟に取り組める点で、作業環境を変えていくということは最短ルートであることが多いと言えますね。

アシストスーツの役目と分類

アシストスーツの役目は次の3つが代表的なところです。
身体を守ることに加えて、休むことが少なくなりその結果作業がはかどるという点に注目です。

このように利点の多いアシストスーツですが、
わざわざ装着しないといけない… なんだか動きにくい… 慣れない…
といった消極的な声を聞く事はまだまだ多いです。

しかし、いまは当たり前に装着したりしているものも昔は装着が煩わしかったり。

2023年3月の時点で市場で購入できる代表的なアシストスーツをまとめています。
腰用のラインナップが増えたり、腕用や脚用も登場したりと確実に拡充されていますね。

各部位別にみたアシストスーツの分類は次のとおりです。

職場の危険因子を無くす取組

厚生労働省より出されている腰痛予防対策の指針はご存じの方も多いかと思います。

個人レベルで危険因子を無くす内容や、

職場レベルで危険因子を無くす対応について説明しています。

社会損失やプレゼンティズムについては、欧州でも取り上げられています。

「二日酔いの翌日午前中はてんで仕事にならないでしょ? 」
と説明されると、プレゼンティズムにという生産性低下を避けるべき、と納得できますよね。

事例紹介

作業者の身体をメンテナンスしたり、体力の把握を行うことも重要です。

大手企業さんの製造現場でのお取組みを紹介しています。
年齢が上がるにつれてケガの頻度が増したり、自分の体力やパフォーマンスを把握することは大事です。
また若手の人は、身体の使い方を習得していくことも大事です。

体力チェックについての内容や、アシストスーツ導入のチェックポイントについて紹介しています。

そして最後のまとめです。

業務上のケガ(労働災害を含む)を予防する。減らしていけるような取り組みを増やしていくことが重要です。
作業環境を変えていく一つの方法として、アシストスーツを活用していくことも大切です。
そして、全ての人がアスリートであるという意識を持っていただき、職場に備えた身体づくりや体力チェックを定期的に実施できる環境になっていって欲しいと願っています。

作成者:逢坂大輔(理学療法士・作業管理士)

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