アシストスーツの費用対効果とは?
アシストスーツの費用対効果を考えてみたいと思います。
費用対効果とは?その名のとおり「かけた費用に対する効果」とされています。
設備投資やマーケティング活動への費用対効果については、費用をかけた結果どれくらい売上が増加したのかという感じでその効果を金額で確認することかがよく行われていると思います。
しかしながら、アシストスーツは製品改良や売り上げに直結する製品装置には分類されにくいので、アシストスーツの導入は、先程のような設備投資と同じように○○の機械を導入したから売り上げのアップが期待できる!
という図式にはならないというところが、費用対効果を考えるうえで少々ブレーキが掛かってしまうのではないでしょうか。
アシストスーツの導入にはいくらかかる?
アシストスーツを導入した場合、月々の費用としてはどれくらいの計算になるのでしょう?
サポートジャケットEp+ROBOを例にとってみていきたいと思います。
・モーター式(動力ありタイプ) 腰用アシスト
・税込価格657,800円を5年(60ヶ月)使用すると仮定
・657,800÷60=10,963.333…
・1ヶ月あたり約11,000円
・1日あたりは550円(20日稼動の場合)
つまり1台のアシストスーツ導入で掛かる費用としては、1日あたり550円と試算することができます。
※実際には複数台のアシストスーツを導入されるケースが多いですので、台数×日額 という計算になります。
この金額は負担が大きいでしょうか?みなさんはどう考えますか?
「この金額での導入なら全然負担に感じないよ!」
という方は、すぐに製品デモを申し込みましょう!(笑)
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次にアシストスーツの導入目的を考えてみたいと思います。
アシストスーツ導入の目的は?
アシストスーツを導入する目的とはどんなものがあるのでしょうか?
当サイトに寄せられるご相談で多いのは、
・持上げ作業を楽に行えるようにしたい
・作業員が高齢化してきているので負担を減らしたい
といった内容です。この3つはもはや定番です。
他には、
という内容も多くいただきますので、実際の作業環境をお聞きして最適なアシストスーツメーカーさんをご紹介しています。
このような目的はすなわち職場や現場での課題ということになりますよね。
こららの課題を解決するための一つの手段としてアシストスーツの導入が検討されているわけです。
アシストスーツへ期待する効果は?
アシストスーツの導入で次の事が期待できます。
ここでは費用対効果の見方として、直接的効果と間接的効果に分けてみていくとしっくりくるのではないかと思います。
先ほどの内容から考えると、
・アシストスーツ導入によって、腰痛の減少や休職の減少につながった。
・作業効率の向上や作業時間の短縮で生産性が向上した。
「間接的効果」
・人材定着により採用関連費用が抑えられた
・教育コストや教える手間が減少した
といった分け方ができるかと思います。
実際に活用されている導入先からは、
・特定の人しか持てない状況が解消された
・一日の疲労感が減った
・腰痛持ちが減った、腰痛発生率が減少した
・作業が過酷で人が定着しにくかったが人材定着率がアップした
・人が定着してくれるので指導や教育の手間が減った
・働く人にやさしい職場作りをうたっているので導入は必至であった
という内容があがってきています。
特定の人しか持てないような属人化の解消や作業員の身体負荷軽減、やさしい職場作りなどは金額で表現しようとしても個別要素なども含まれてきますのでなかなか複雑です。
ということで、アシストスーツの導入については、費用対効果のなかでも導入効果は如何に?と見ていく方が良さそうなのではないでしょうか?
つまり導入効果をきっちりと出せているか、という点が大変重要になってくると言えます。
アシストスーツで売上アップは可能?
アシストスーツの導入が売上の増加に貢献できる部分としては次のことが期待できるかと思います。
その1. 作業効率の向上が期待できる
腰用アシストを着用して疲労度21%減(つまり生産性20%向上)というレイボさんの検証結果を基に考えてみましょう。
レイボ装着での作業では平均酸素摂取量が非装着時よりも7%減となる。これは疲労度21%減少(生産性21%増)に相当します。
するとこれまで2時間掛かっていた作業がおよそ1.6時間で完了することができます。
およそ24分の時間短縮が可能になりました。
1日8時間労働のうちの24分の働きを他の作業に割り当てることができますので、1日の作業としては余裕が生まれることになるでしょう。
その分ほかの作業に取り掛かることができたりします。
1日当りの仕事をこなせる量が増えますので、結果的に濃い仕事ができるということになります。
業務の効率化によって時間を有効活用できるようになり、その結果コスト削減につながる。
十分に売り上げに貢献できる形になることがイメージしていただけるかと思います。
そして効率化によって捻出された24分を金額に換算してみましょう。
24分×33.3円=799円 アシストスーツを導入することで1日あたり799円が産み出されることになるわけです。
モーター式のアシストスーツ導入にかかる費用は日額550円!を思い出してください。
アシストスーツ導入にかかる金額を2時間分の作業でペイできているという見方もできますよね。
作業効率の向上については、費用対効果としてダブルの効果が出てくるのではないでしょうか。
もう一つは次のとおりです。
その2. 作業パフォーマンスを低下させる腰痛からの解放が期待できる
腰痛は仕事場から日常生活までさまざまな制約をかける厄介な存在です。
腰痛で作業員が
1.数日欠勤して他の人が残業でカバー…
→残業手当が発生
2.1ヶ月間休職の欠員状態でカバー…
→残業増加で支払い賃金増加、作業員疲弊、作業効率低下で安全への注意が低下
3.長期離脱や離職で採用活動が必要…
→求人広告費が必要、採用活動・教育研修の時間ロスが発生
4.作業員本人が通院やマッサージへ…
→本人の時間・医療費負担増加でワークライフバランスを圧迫
「アシストスーツを導入した場合♪」
1.腰痛持ち者の減少…
→作業パフォーマンスが上がる、職場が活気づく、日常の生活にも余裕が生まれる
2.作業が捗ることの利点…
→作業効率向上の効果が出る
3.職場の士気が上がる…
→人材の定着率向上・スムーズな採用活動につながる、帰属意識が上がる、安全啓発がしやすい
4.職場への従業員満足度が上がる…
→企業イメージの強化につながる
このように作業員の身体の不具合が現場や企業全体に波及していくことも十分に考えられるわけです。
これは費用対効果を考えるうえで、しっかりと取り組まなければいけない要素ではないでしょうか。
結局のところアシストスーツの費用対効果は?
まとめると次のような内容になります。
〇導入費用は
・月額でおよそ11,000円
・一日あたりはおよそ550円で利用可能
〇導入効果は
・腰痛の解消につながった
・作業の効率があがった
・人材の定着率があがった
・不意の採用や教育の手間が減った
・安全対策をさらに意識するようになった
・アシストスーツがあるところで働きたいという応募の動機があった
いかがでしょう?
導入にかけた費用以上の効果が得られると十分に期待できるのではないでしょうか?!
そして最近では、働く人にやさしい職場づくりへの整備をし始めている企業が増えてきています。
働く人に寄り添う職場環境の整備を
これは働く人の健康を守る取り組みや、労働人口の高齢化や女性の活躍、労働安全に配慮した作業環境づくりなどです。
働く人にやさしい企業文化を整えることで、人材の定着や確保に結びつき企業イメージの向上につながるとされています。
このような職場環境の整備は、これからの企業のあり方として主流になってくるといわれています。
実際にアシストスーツを導入している企業からは、
”費用対効果よりも「将来の働き方」を考えて導入している”
という考え方を聞いています。
企業において「アシストスーツを導入して作業環境を整えていますよ」という内容は従業員の方にとっても大変嬉しく感じるのではないでしょうか。
また人材募集といったリクルート場面でのアシストスーツ整備をPRすることで、人材応募の活性化につながる事も期待できます。
せっかく雇入れた貴重な従業員が作業環境に不安を覚えたり身体を壊して職場を去っていくことがないような職場作りが、結果的には良好な費用対効果であったと判断できるのではないでしょうか。
アシストスーツの導入によって、従業員のモチベーションや作業スピードの向上、健康な身体を保って作業パフォーマンスを上げることを考えることが重要です。
働く人に寄り添った取り組みが、結果的に費用対効果を上げることにつながることでしょう。
アシストスーツ装着デモ受付中!
シーエフロボタスでは、これまでのアシストスーツ導入支援の経験上、
いきなり装着デモをすることはおすすめしていません。
どのような作業内容でアシストスーツを使用し、解消したい課題についてのアウトカムを設定して導入から活用・定着までをスムーズに進めていけるように支援するスタイルをおすすめしています。
アシストスーツをしっかりと使いこなして、そこから得られる作業者のメリット、事業所のメリット、法人全体へのメリットをしっかりとビジョン化してアシストスーツの選定から導入計画の立案、活用から定着までをすすめていきましょう。
アシストスーツ導入活用コンサルタント
作成者:逢坂大輔(理学療法士・作業管理士)