企業の転倒対策に!現場で使えるおススメの実践的対策サービスまとめ

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1. ちょっとした「転倒」が企業の大きな損失に

労働現場で最も多い労災は「転倒」です。

令和6年には、休業4日以上の転倒災害が36,378件発生し、前年からさらに増加しています。

一度の転倒で平均47.5日(約1.5か月)の休業が必要となり、その間、従業員は現場を離れざるを得ません。
これは単なる労働災害にとどまらず、人員不足・代替要員コスト・納期遅延など、企業経営に直接的な打撃を与えます。

「ちょっとつまずいただけ」と軽視されがちな転倒こそ、実は組織の競争力を削ぐリスクなのです。

2. 転倒の背景にある3つの要因

転倒は偶発的な事故ではなく、明確な要因が重なって発生します。主な要因は以下の3つに分類できます。

1. 身体要因

  • 加齢による筋力・バランス能力の低下
  • 疲労や体調不良
  • 持病(腰痛・関節疾患)による動作制限

👉 具体例:立ち仕事が長時間続く製造現場では、下肢筋力の低下により「ふらつき」や「つまずき」が起こりやすくなります。

2. 認知要因

  • 注意力不足
  • 夜勤や交代勤務による集中力の低下
  • ストレスや睡眠不足による判断力の低下

👉 具体例:倉庫での夜間作業では、集中力が途切れた瞬間に足元の障害物に気づけず転倒につながるケースがあります。

3. 環境要因

  • 床面の滑りやすさ(油、水、粉じんなど)
  • 通路の照度不足や死角の存在
  • 荷物・備品の配置不良による動線の妨害

👉 具体例:雨の日の出入口や製造ライン周辺の油汚れは、ちょっとした不注意でも転倒事故を引き起こします。

つまり、転倒対策は「カラダ」「脳機能」「環境」の三位一体で取り組む必要があります。
このうち環境整備(床材や手すり、防滑靴、通路・照明改善など)については、すでに一定の対応が進んでいる企業も多いでしょう。

一方で、カラダや脳機能に着目した先駆的なソリューションが新たに登場しており、これらを活用することで従業員の安全性と働きやすさを大きく向上させることが可能です。

3. 海外における転倒対策の取り組み

転倒は世界共通の課題であり、諸外国では既に体系的な対策が進んでいます。

  • 欧州:床材や作業靴の規格を法制度で整備し、環境改善を徹底
  • 米国:NIOSHが転倒予防研修を推進し、従業員教育を重視
  • 北欧:産業医や理学療法士が現場に介入し、定期的に体力測定を実施
  • オーストラリア:「転倒は予防可能な最大の労災」として、経済的損失を前面に出し企業に責任を求める

海外では「環境整備」や「体力測定・教育」が体系的に進められており、日本との大きな差となっています。
一方で、認知機能(脳機能)へのアプローチは、海外でもようやく着目され始めた段階であり、日本発のソリューションがリードできる可能性もあります。

いま企業が先んじて取り組むことが、「転倒・腰痛ゼロ職場」実現への第一歩であり、先進的な安全衛生対策の証となります。

4. 企業が取り組むべき具体的なソリューション

転倒対策は「環境改善」「足元からの対策」「脳機能チェック」「体力テスト」の4つの柱で進めることが効果的です。
環境改善(床材や照明、防滑靴など)については既に多くの企業で実践が進んでいますので、ここでは残る3つの領域で注目される先駆的ソリューションをご紹介します。

NEC 歩行センシング・ウェルネスソリューション

NEC

1. サービス概要

歩行や立ち姿勢のデータをセンサー等で取得し、AI解析で転倒リスクや身体バランスの偏りを可視化するソリューション。現場計測・定期モニタリング・レポーティングまで一連で運用できます。

2. 特徴と強み

  • 客観データ化:歩行の揺れ・速度・左右差などを数値化
  • 運用の柔軟性:スポット測定/継続計測の両対応
  • 見やすいレポート:安全衛生委員会向け資料に転用しやすい
  • 改善連携:運動指導・職場改善提案への接続がしやすい

3. 導入メリット

  • **転倒リスクの“見える化”**で優先対策を明確化
  • 個別の歩行特性に合わせた改善指導が可能
  • 記録の蓄積により**効果検証(Before/After)**ができる

4. 導入事例の一例

  • 製造ラインでの定期測定→高リスク者への指導・配置配慮
  • 物流センターでの導線見直しと合わせた転倒ヒヤリ低減の取り組み

5. まとめ

「測るだけ」で終わらせず、測定→指導→検証の循環を回せる土台に。転倒対策の起点として最適です。
👉 NEC ウェルネスソリューション詳細

アシストインソール アーチ&グリップ

日本シグマックス

1. サービス概要

「アシストインソール アーチ&グリップ」は、既製品タイプの機能性インソール。立ち作業や安全靴装着時の疲労感を軽減する目的で、2025年4月より日本シグマックスがメディエイドシリーズとして発売しました。足裏アーチサポートと優れたグリップ性能を備えています。


2. 特徴と強み

  • ウィンドラスメカニズムに基づく3D設計:つま先が上がる動きで足底アーチが自然にサポートされ、足本来のバランスを引き出します。
  • フレキシブルホルダーが足の動きに追従し、動作中の違和感を軽減。
  • 優れたグリップ性能と滑り止めトップコート:靴内部でインソールが滑らず、安全靴との一体感がある。抗菌防臭加工付き。

3. 導入メリット

  • 既製品なのでコストが抑えられ、大量購入にも適している
  • 安全靴での立ち仕事や歩行の疲労を軽減し、転倒や腰痛のリスクを下げる
  • 「ウィンドラス構造」「アーチサポート」「グリップ性」などの機能が現場での使用感を改善しやすい

4. 導入事例の一例

  • 製造業や物流業の安全靴使用者の過半数が“安全靴での疲れ”について悩みを感じており、その改善を目的に本製品を選択。調査ではユーザーの 90%以上が“履き心地の改善”を実感しています。

5. まとめ

既製品インソールの中でも本製品は、足元サポートとグリップ性を両立しており、転倒・腰痛対策のハードルをぐっと下げる選択肢です。
少ないコストで大きな実感を求める現場には特におすすめです。御社でも取り扱い仲介可能ですので、お気軽にご相談ください。

ORTHO-FIT(オースフィット)

ナラティブフット

1. サービス概要

専用計測により足型・重心バランス・歩行特性を把握し、個々に最適化したインソールを提供。転倒予防と腰痛軽減を同時に狙える“足元からの対策”です。

2. 特徴と強み

  • 足型測定+歩行解析:専用システムで足の形や重心バランスをデータ化
  • オーダーメイド設計:従業員の作業環境に合わせて最適なインソールを作成
  • 即効性のある効果:装着直後から安定性や疲労軽減を実感しやすい
  • 導入のしやすさ:一人あたり数千円〜数万円と比較的低コスト

3. 導入メリット

  • 転倒予防:足裏のバランスを整え、ふらつきやつまずきを軽減
  • 腰痛軽減:足首〜膝〜骨盤のアライメントを整えることで腰の負担を軽減
  • 従業員満足度向上:実感しやすく、現場から「すぐに効果があった」との声が多数

4. 導入事例の一例

  • 製造業の立ち作業スタッフに導入 → 「疲れにくくなった」「腰が楽になった」といった声
  • 介護施設で導入 → 「転倒不安が減った」「夜勤後も足腰が軽い」との評価

5. まとめ

ナラティブフットは、足元から転倒と腰痛の二大リスクを減らすソリューションです。
「まず何から始めればいいか分からない」という企業にも導入しやすく、効果を実感しやすいため、
安全衛生対策の第一歩として最適です。

👉 ナラティブフットの詳細を見る

CogEvo(コグエボ)

トータルブレインケア

1. サービス概要

タブレット/PCで短時間に**認知機能(注意・記憶・遂行)**を評価し、転倒やヒューマンエラーの背景要因を把握できるツール。個人ごとの傾向をスコアで表示します。

2. 特徴と強み

  • 短時間・簡易に現場で実施可能
  • スコアの見える化で本人・管理者の納得感を醸成
  • 結果に応じた学習・休務・配置配慮の判断材料に
  • 集計ダッシュボードで部署単位の傾向分析が可能

3. 導入メリット

  • 注意力低下の早期把握→転倒・ミスを未然防止
  • 教育動画・研修のレコメンドに接続しやすい
  • 交代勤務・夜勤帯の安全マネジメントに有効

4. 導入事例の一例

  • 製造ラインでのヒヤリ・ハット減少に向けた定期チェック
  • 介護施設での夜勤前後のコンディション把握と教育連動

5. まとめ

身体要因だけでなく**“認知要因”の可視化**で、転倒・腰痛対策の精度を底上げ。教育・配置の根拠づくりに。

👉 CogEvoについて詳しく見る

職場のフレイルチェック

転倒・腰痛対策.com

1. サービス概要

タブレット/PCを活用して短時間で脚力・バランス・認知機能を測定し、
転倒や作業中の事故の予兆を可視化するチェックツールです。
高齢労働者(特に50歳以上)を対象に、身体機能と作業リスクの傾向をスコア表示します。

2. 特徴と強み

  • 現場で短時間に実施可能(5〜10分程度)
  • スコア化による可視化で本人・管理者の双方が納得しやすい
  • 転倒・腰痛リスクを数値化 → 傾向把握と対策の優先順位づけに活用可能
  • 理学療法士監修の**定番フィジカルテスト(5項目)**を採用
  • 測定結果に応じて、リスク別コメントと推奨運動を自動表示
  • PDF帳票で個人別に記録・管理が可能(社内報告にも対応)

3. 導入メリット

  • 転倒・腰痛の予兆を早期に把握し、災害防止・作業離脱の回避へ
  • 健康診断では見えにくい身体機能の低下傾向をスクリーニング
  • 職場リスクに特化したストレッチや運動を提案できる
  • シニア層の安全就労を支援し、高年齢者雇用の安心材料になる
  • 教育・衛生委員会・安全大会などにも活用しやすい設計

4. 導入事例の一例

  • 製造業・物流業における高齢従業員の転倒防止対策として導入
  • 介護・医療現場での腰痛対策(職員向けフィジカルセルフチェック)
  • 自治体や協会主催の健康支援事業にて集団測定・啓発に活用
  • エイジフレンドリー補助金対応の職場安全対策としても展開中

5. 利用シーン

  • 安全衛生活動(KY・職場巡視)の中に組み込み可能
  • エイジアクション(高年齢者就労支援)対策としての導入
  • シニア社員向け健康プログラムとして
  • 福利厚生・健康経営施策との連携も可能

👉 職場のフレイルチェックについて詳しく見る

5. まとめ:環境整備の次は「カラダリスク」への挑戦を

転倒や腰痛は「たまたまの事故」ではなく、組織として計画的に予防できるリスクです。
環境整備(床材・手すり・防滑靴など)はすでに一定の取り組みが進んでおり、次に求められるのは 作業従事者の「カラダリスク」を減らすこと です。

近年、インソール導入・体力テスト・認知機能チェックといった、従業員一人ひとりの身体的リスクに着目した先駆的なソリューションが登場しています。
これらを活用することで、職場の安全性を高めるだけでなく、**従業員のウェルビーイング(心身の健康と働きがい)**にもつなげることができます。

御社もいまこそ、「環境+カラダ」の両輪で、安全で健康的な職場づくりを実現していきましょう。

転倒・腰痛対策.comでは、企業で取り組める転倒や腰痛事故の予防と対策に役立つサービスをお客様の課題から逆算して解決策をご提案することが可能です。ここでご紹介しているサービスのご説明はお気軽にご相談ください。
貴社の安全衛生対策と健康経営のさらなる実現に向けてサポートをいたします。

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