製造業の物流現場では、梱包資材などの重量物を「持ち上げる」「積み上げる」「押し込む」といった作業が日常的に発生します。とくにパレット下段から上段への積み上げは、前かがみ姿勢と高い位置への操作が重なり、腰部への負担が蓄積しやすい動作です。
今回は、梱包資材の積み上げ作業を行う製造業の現場で、“しっかりしたアシスト感”と“動きやすさ”を両立するアシストスーツを導入し、腰痛対策を進めた事例をご紹介します。

※イメージ写真
導入前の課題
パレット下段から上段までの積み上げ作業が大きな負担に
対象現場では、束ねた紙製品をパレットの下段から上段まで積み上げる作業を日常的に行っていました。
負担が大きかったのは、以下の動作です。
- 前かがみ姿勢での持ち上げ動作
- 高い位置への持ち上げ・押し込み作業
- フォークリフトの頻繁な乗り降り
- 長時間の繰り返し作業
これらが重なることで、「夕方になると腰が重くなる」「繁忙期は特にきつい」といった声が上がり、管理者側としても腰痛による欠勤リスクやベテラン作業者の身体的負担、若手定着などの課題を抱えていました。
導入製品:サポートジャケットBb+PROⅢ
業種:製造業(梱包用資材)
目的:重量物取扱いの負担軽減、パレットへの持ち下げ、積み上げ負担の軽減、積込み姿勢の負担軽減
効果:「毎月腰痛で調子を崩していたが、導入後は休まずに続けられている」
導入補助:エイジフレンドリー補助金を利用(令和7年)
導入の決め手
“着たまま作業できる”という現場適応性
今回の導入で重視されたのは、「作業中にしっかり助けてくれること」と「動きの邪魔にならないこと」の両立でした。具体的には、次の4点が決め手になりました。
- 重量物取扱い時の“しっかりしたアシスト感”
前かがみで持ち上げる/中腰から体を起こす瞬間の負担軽減を実感できること。 - 場内移動時の窮屈感の少なさ
積み上げ作業はだけでなく、場内で歩く・向きを変える・フォークリフトに乗降する動作があります。
動きを妨げにくいことが重要でした。 - 着用することで姿勢が良くなる
着けるだけで姿勢の意識が上がり、立っていることも楽になること。 - ベルトの調整箇所が多く、自分好みにフィットできる
作業者の体格や好みに合わせて微調整でき、アシストを実感できる状態を作れること。
<現場イメージイラスト>

導入後の変化
導入後、作業者からは「持ち上げ・下す作業が楽になった」「積み上げ作業も負担感が軽減した」「作業後の疲労感が少ない」といった声が挙がりました。
特に評価が高かったのは、低い位置への持ち下げの補助です。パレットへの積み込みは低い位置から高い位置まであり、腰や腕へ強い負荷がかかりますが、アシスト機能がこの動作を支えることで負担が軽減されました。
また、今回は、エイジフレンドリー補助金を活用して導入できたことで、現場で特に負担を大きく感じやすいベテラン作業者に優先的に導入することができました。
作業者本人が事前に試着し、「動きやすさ」や「フィット感」を確認したうえで導入できたため、受け入れも良好でした。
管理者側の声
「補助金を利用して、負担を大きく感じやすいベテラン作業者に導入できました。本人も試着して納得したうえで着用できたので、現場での受け入れも良く安心しています。今後も、なるべく負担をかけずに従事してもらえるよう、環境や運用を整備していきたいです。」
現場の声
- 「持ち上げのときに“助けてもらってる感”がはっきりある」
- 「歩くときに窮屈じゃない。場内移動が多くても気にならない」
- 「着けると姿勢が整うので、前かがみが減った」
- 「調整できる場所が多くて、自分の体に合わせられるのがいい」
まとめ
今回の事例では、重量物取扱い時の確かなアシストと、移動時に邪魔になりにくい装着感、さらに姿勢改善と高いフィット調整性を評価して導入が進みました。
さらに今回は、エイジフレンドリー補助金を活用することで、負担が大きい作業を担うベテラン作業者に優先的に導入できた点も、導入を後押ししました。
結果として、腰部負担の軽減や繁忙期の不安軽減、ベテラン・若手を含めた負担平準化にもつながっています。
