株式会社シーエフロボタス

news20201202
コラム 【腕がラク!】上向き作業用アシストスーツを比較するを追加しました

【腕がラク!】上向き作業用アシストスーツを比較する2020はこちらから。

腰用のアシストスーツの他に、腕を支えるアシストスーツの存在があります。
建築現場や製造現場、農業では棚下での作業など、腕を上げ続けた状態で作業を行うことがあります。

腕の重さは、上腕で体重の4%、前腕で3%、手が1%の合わせて8%ほどの重量になるといわれています。
体重60kgの人で、片腕(上肢)の重さは約4.8kgほど。
体重70kgの人だと、約5.6kgとなります。
おおよそ、5kg前後の重さを肩の筋肉で支えているかたちになります。
工具を持ったりする必要があると、その分重さが増してしまいます。

腕を支える肩の筋肉は、主に三角筋といわれる筋肉が働いています。
この三角筋は、鎖骨部分や肩甲骨の上方から始まり、上腕の近位(上の方)に付着しています。
筋肉の長さとしては、短めなのが特徴です。
短い筋肉で長さのある腕を上げ続けることになるので筋肉への負担が強くなり、すぐにダルくなってしまうのです。

建築現場や製造現場での上向き作業、農作業での実の選定や収獲など、腕を肩よりも上に上げ続ける状態は、筋肉の疲労を引き起こしやすく、ひどくなれば関節を痛めてしまうことにもつながります。

上向き作業用アシストスーツによって、上腕を下から支えてくれるアシストが得られますので、腕をもたれさせた状態で上向き作業をすることが可能になります。
このアシストスーツによって、疲れ知らずとなり、作業が捗ること間違いなしです。

※データはメーカー各社のサイト内容より抜粋して表記しています。

※相違点などがございましたらすぐに修正いたしますのでご連絡をいただけますようお願いいたします。

【 TASK AR 2.0 】

電力なしで上腕を支えるアシストスーツです。

メーカー 株式会社ダイドー
動力 ガススプリング
タイプ リュックサックタイプ
適正作業 ・腕を高い位置で維持する作業
・重量物を高い位置で維持する作業
作用 1.脇を約45°開くとアシストが発生
2.上腕部のサポート部分に腕を置いて置ける状態に
3.アシスト力はスプリング交換により変更が可能
サイズ ワンサイズ
※肩・腰部のベルトにて調節可能
アシスト力 レベル1(2.2~3.1kg)
レベル2(3.1~4.0kg)
レベル3(4.0~5.4kg)
レベル4(5.4~6.8kg)
特徴 米国製品をモデルに、日本人の体格向けに設計された。
IP44相当で、屋外での使用も可能。

腕を上げ続ける作業において、作業負担軽減に効果を発揮します。
建設作業をはじめ、農業や工場など、様々な業種で導入が進んでいます。

☆農家さん向けのレンタルプランもご用意されています。

こちらのTASK AR2.0は、腕の重さだけを支えるのではなく、工具など重さのあるものを持った状態でも支えることができるのが特徴です。
アシスト力はガススプリングの交換によって調整ができます。
作業の状態に合わせて活用することができます。

2019年2月のリリース以降、150台の販売実績あり。
※2020年11月現在

【bonbone MOTT(ボンボンモット)】

ゴムの張力で腕上げ姿勢をサポートしてくれます。

メーカー ダイヤ工業株式会社
動力 ゴムの張力
タイプ
適正作業 ・腕を高い位置で維持する作業
作用 ゴムの伸縮程度で腕の重みをサポート
サイズ ワンサイズ
※肩・腰部のベルトにて調節可能
アシスト力 弱・中・強の3レベル
・弱 : 初動作サポート
・中 : 上げ下げサポート
・強 : 固定サポート
特徴 両腕についているアジャストベルトで、サポート力を簡単に調節できます。

腕上げ作業に特化した製品です。
ぶどう生産者にヒアリングを行いながら、 試作と改良を繰り返して完成した商品です。


サポート力の調整は、調節ベルトで行います。

軽量でお手軽に試せそうな商品です。
(大手ECサイトで購入できます。)

【 ラクベスト 】

肘を支えることで腕の重みを支えてくれるアシストスーツです。

メーカー 株式会社クボタ
動力 電池式
タイプ リュックサックタイプ
適正作業 ・腕を高い位置で維持する作業
作用 ・肘をのせるアームの角度は自由に調整可能
・任意の角度でロックされ、肘を下から支えてくれる
サイズ ワンサイズ
※アジャスト機構で様々な体格に適応
アシスト力 腕の重さ+1kgまでの工具を持つ事が可能

農業の現場で活躍しているようです。


上向き作業用アシストスーツをご紹介しました。
まだ出始めた感じのジャンルになりますが、現場からは一日も早く導入したいという声が寄せられている製品です。
これからの開発&リリースが楽しみですね。
それぞれに、支えるアシスト力に違いがあり用途に応じた現場の中でしっかりとアシストしてくれることでしょう。
実際に試着をしてみて腕を支えるアシストを実感してみてください。

※ここでご紹介しているアシストスーツは腕を上げ続ける状態をアシストしてくれるスーツです。
持ち上げ作業での腕の力をアシストしてくれるスーツをお探しの方はこちら→腕アシスト機能「Kote」をご覧ください。

作成者:逢坂大輔(理学療法士・作業管理士)

京都府南丹地区で活動されている農家・農業法人さま向け研修会にて、アシストスーツについて講師を務めて参りました

京都府亀岡市立人権福祉センターにおいて開催されました、スマート農業活用基礎研修会にて
アシストスーツの概要をお話させていただき、装着を体験していただきました。

ご依頼いただきました京都府農政課のご担当者様、
ご参加いただいた農家の方々、ありがとうございました。

※大変素敵な建物でした♪

【厳選!】リハビリ場面で活躍間違いなしの歩行分析・測定ツール徹底比較2020はこちらから。

リハビリテーション場面や機能訓練の場で歩行測定はほぼ確実に行われる検査でしょう。
患者さんの現在の歩行状況を把握し、機能訓練などの改善効果を測るひとつの手段として大変有効です。
ストップウォッチと目視での測定をしていた時代から、デジカメやスマホが登場し動画での歩行測定が簡便に実施できるようになりました。
もちろん本格的な歩行分析には高価で高性能な分析機器が用いられていましたが、高性能な機器を揃えている施設は限られています。
最近では加速度センサーやアプリを使用して、歩行スピードや歩幅の計測だけでなく重心の移動まで推定できるツールが増えてきました。
ここでは、厳選した3種の歩行測定ツールを、それぞれの取扱いや測定項目の違いを比較して導入イメージと導入メリットをわかりやすく解説していきたいと思います。

歩行測定デバイスAYUMIEYE(株式会社早稲田エルダリーヘルス事業団)

AYUMIEYEは手のひらサイズの3軸加速度センサーを第3腰椎付近に専用ベルトで装着して歩行を測定します。

歩行距離は6~10mの範囲で選択できます。

<本体とiPad>

<装着はこんな感じです>

【わかること】歩行速度、歩幅、身体の揺れ具合や歩行周期のばらつき

次の3つのポイントで歩行分析をしています
推進力:歩行速度、歩幅より点数化
バランス:身体の揺れ具合より点数化
リズム:歩行周期のばらつきより点数化

<iPhoneでの測定結果画面>

測定結果はサーバー上で一元管理され、iOSアプリやPCを通じて確認できます。
3軸加速度センサーにより、前後左右上下方向加速度を用いて踵接地の瞬間や左右等を規定します。
上下前後左右への自然な小さな揺れであれば、「スムーズな歩行ができている」として捉えることが出来ます。
※開発に際して、VICON、Force Plateとの相関を確認されています。

結果の表出は大変わかりやすく、総合評価得点として点数が表示され、総合点の構成要素である、推進力・バランス・リズムのそれぞれも点数表示がされます。

総合評価点数
推進力(点)
バランス(点)
リズム(点)

<評価表> 

医療機関のリハビリテーション室をはじめ、クリニックや通所リハ、デイサービスといった幅広いところで使用されています。

使用の感想
<患者さん・利用者さん>
「えっつ、そんなん測れるの?測って測って!!」
「次の測定はもっと良くなるように、と運動の励みになります。」
<理学療法士>
「数値で出すことにより日々の取組を実感してもらえる」
「ほとんどの方が測定に前向きで興味津々です。」

【AYUMIEYEの利点】
AYUMIEYEで得られるデータにバランスマップという表記があります。
歩行時の揺れを見える化したマップです。マップの形状により歩行の特徴が判別でき、蝶々のような形になるのが理想的な歩き方とされています。
歩行時に気を付けるポイントやトレーニングメニューを知る事もできます。

※おすすめ場面:医療機関リハ室、通所介護、通所リハ、訪問看護・リハ、健康教室、老人ホームなど

歩容測定ツール AM Unit(リーフ株式会社)

AM Unitは何も装着せずに機械の前を歩くだけで測定が完了します。

<本体とタブレット>

装着物が不要なため、非接触かつソーシャルディスタンスを保てる環境での測定が可能です。

【わかること】:歩行速度、歩幅(左右)、重複歩距離(左右)、歩数、ケイデンス

本体にはレーザー距離センサ―が内蔵されており、センサーの前を脚が通過すると自動で測定が開始されます。測定に必要な歩行距離は5mほどです。5mを通り過ぎることを自動で認識して測定は終了となります。

測定結果は瞬時に自動で計算され、専用タブレットで確認することができます。

こちらもデータはクラウド上で管理されています。

<結果表>

利用者登録件数は最大で1000件、歩行データは約48,000件の保存が可能です。

<評価表> 

レーザー距離センサ―による精度の高い測定と、自動で計測が行われるところが特徴で、測定の再現性が非常に高いといえます。

これまでのストップウォッチを使用した歩行測定方法では、スタート地点を過ぎたことを目視で確認してタイム計測をしていたので、測定ごとのバラつきや測定者ごとのバラつきがどうしても生じていました。

動画を撮って歩行距離から歩数を割り出す計算よりも、正確に歩幅を知る事が出来ます。
また、何も装着する必要がないので、測定の準備や実施に要する時間が大幅に短くて済みます。
測定したデータは過去4回分を一覧比較して表示されます。前回との比較は数値と矢印でわかりやすく表示しています。

レーザーセンサーならではの機能として、足の軌跡をフットプリントとしてビジュアル的に把握することができます。左右のどちらかに偏った歩容であったり、分回し歩行の軽減度合いなども視覚的に確認することができます。

<フットプリント>  ~足の軌跡イメージがわかります~

本体は約3.5kgと軽量かつスタイリッシュなフォルムにデザインされていますので、持ち運びも楽々です。

医療機関での測定や介護施設での測定に大いに活躍してくれることでしょう。

使用の感想

<患者さん・利用者さん>

「機械の前をただ歩くだけで測れるなんてすごい!」

「いつも歩幅を大きく、と声を掛けられているが実際に測ってもらうと自分の歩幅を実感できる。」

<通所スタッフ>

「非接触なので、利用者との距離を適切に保ちつつ測定が実施できる。」

「介護士でも測定できるので、療法士は機能訓練業務に集中できる。」

【AM Unitの利点】
非装着・非接触で測定ができる点が特徴です。
コロナ禍でも身体評価や測定機会を確保していくことは重要です。
参加者や測定者との距離を保ちつつ歩行測定が可能です。
機器の前を通過することで測定を行うため、再現性が高いのが特徴です。

※おすすめ場面:医療機関リハ室、通所介護、通所リハ、健康教室、老人ホームなど

ホコレコ(株式会社エクサウィザーズ)

※ホコレコは、介護現場向け動画共有アプリ「ケアコチ」にオプションで追加できる機能です。

ホコレコは、歩行している動画をアプリを通じてクラウドへアップすると、自動で歩行レポートを作成してくれます。スマホやタブレットのカメラで撮影するだけなので、こちらも何も装着する必要はありません。

【わかること】:歩行速度、リズム、ふらつき、左右差

速度・リズム・ふらつき・左右差をそれぞれ5点満点で判定し、ホコ点という総合得点を表示してくれます。

ホコレコには、歩行の動画から骨格推定を行う人工知能(AI)が使われています。
5mの距離を歩くだけで、骨格推定から歩行速度やリズムなどの項目を自動で算出します。
結果表には、総合コメントや注目したポイント、改善のポイントが記載されています。

歩行の状況によって、どのような運動をしていけば良いかを教えてくれます。

この判定アルゴリズムには、熟練の理学療法士の経験が活かされています。

もちろん、他の製品と同じように過去のデータが蓄積されていくので、結果表には過去データとの比較も一目でわかるように工夫されています。

<評価表> 

スマホがあれば歩行分析が行える時代がやってきましたね。

使用の感想

<患者さん・利用者さん>

「自分の歩き方の特徴がわかるので、また頑張ろうと思う。」

「イラストやグラフなどが一目でわかる工夫がされているので理解しやすい。」

<理学療法士>

「総合コメントなど結果をわかりやすく表現してくれるので説明しやすい。」

「測定にかかる時間が大幅に短縮できるので大変助かる。」

【ホコレコの利点】

専用の器具は不要。
iPhone・iPadがあれば測定が可能です。
非装着・非接触での測定が可能です。
歩行状態に応じて、転倒リスクをマップで表示してくれます。
わかりやすいイラストで歩行速度やふらつき度合いを表示してくれます。
改善ポイントとして、おすすめの運動を提示してくれるので励みになりますね。

※おすすめ場面:医療機関リハ室、施設、通所介護、通所リハ、訪問リハ、健康教室、老人ホームなど

製品 AYUMIEYE AM Unit ホコレコ
測定方法 加速度センサー レーザーセンサ AI(骨格推定)
装着部位 第3腰椎付近 不要 不要
歩行速度
歩幅
リズム
左右差
ケイデンス
重複歩距離
運動指導
屋外使用
測定距離 6~10m 5m 5m
再現性
購入形態 レンタル 販売・リース 月額利用
価格 お問合せください お問合せください お問合せください
いずれの機器も、測定にかかる時間と手順の短縮が可能です。
またデータ収集の自動化により転記作業が不要になります。
測定については、専門的スタッフでなくても実施できるので、
測定は介護スタッフに任せて、理学療法士は日々の機能訓練に集中することができます。
人員不足や業務の効率化に繋がると期待されています。

いかがでしたか?

加速度センサーレーザー測定による高精度化人工知能を活用した歩行分析と、最新技術がふんだんに使われた歩行測定ツールをご紹介しました。

今回ご紹介した3つのツールは、測定方法測定の内容使用に適した場面などそれぞれに違ったメリットがあると思います。

歩行測定という定期的に行うことを簡便にデータ化することができます。

これから増えていくリハビリ場面でのロボット活用のエントリーモデルとしておすすめできるツールです。

これらのツールに慣れていくことで、ロボットの導入や活用、リハビリ場面のスマート化が実現していくことでしょう。

ご自身の病院や施設の特徴に合わせて使用する製品を決めていってくださいね。

機器の貸し出しも受け付けていますので、まずは体験をしてから決めていくのが良いと思います。

 

作成者:逢坂大輔(ロボットビジネス支援機構アドバイザー・理学療法士)

腕サポート機能がついたアシストスーツを試してきました「ATOUN kote 編」

アシストスーツATOUN MODEL Y + 腕アシスト機能「kote」を試してきました!

「アシストスーツ徹底比較」は大変多くの方にご覧いただいているようで、様々な業種の方から、

「当社の業務内容では、どれが適していますか?」
「実際に着用して作業を試してみたいんだけど・・・」

というお問合せをいただくようになりました。
メーカーさんや販売店さんをご紹介したり、状況に応じてデモに伺ったりさせていただいております。

アシストスーツについて興味を持っておられる方々が多いことを改めて実感しております。

さて、今回はATOUNさんにお招きいただき、腕アシスト機能「kote」を体験してきましたので、ご紹介したいと思います。

これまでのアシストスーツは、腰の動きをアシストすることを目的に開発されてきました。
腕アシスト機能「kote」はその名の通り、腕の動きをアシストしてくれる機能です。

指先のセンサーを操作することで、MODEL Y上部に搭載されたモーターがリストホルダーに取り付けたワイヤーを巻き取り、手首を引き上げてくれます。

アシスト力:最大約12kgf(片腕6kgf)
重量:約2kg
動作方式:センサー(片腕ごとに独立制御)
防塵防水機能:IP44相当

こちらのkoteは、MODEL Yに追加搭載する仕組みになりますので、
イメージとしてはこの様になります。

腰アシスト10kgf + 腕アシスト12kgfによって、圧倒的なアシストパワーが実現します。

〇それでは、装着してみましょう!!

後ろからはこんな感じです。
MODEL Y単体を背負っているのと同じ感覚。違和感はありません。

〇リストホルダーを巻いて、指先の黒いところがセンサー部分です。

〇20kgのビールケースを持ち上げてみましょう。

床からグッと上げる最初の動きは腕力が要るんですよねー。

〇上体を起こしきらずに腕力でケースを持てていますね。

持ち上げるたびに上体を起こしきる必要が無いので作業もスムーズになると思います。

〇この状態になると、腕力(上腕二頭筋の力)だけで持っています。
腰のアシストは効いていません。

後ろのロボットスーツも今度着させてもらおうと思います。

〇腕アシストは、胸の位置まで効いています。

積込み作業などこれまで腰のアシストだけでは出来なかった作業まで、アシストすることができます。

動画はこちらです。

〇ケースの他にも、平らで持ち手がない箱なども難なく持ち上げる事ができます。

親指のセンサー(黒い部分)と荷物を接触させることで、ワイヤが巻き取られます。

動きのタイミングは数回試してみればすぐに慣れることができました。

ワイヤーだけでつながっているので、アシスト力がどれ位のものなのかと思っていましたが、非常にパワフルにかつセンサーのレスポンスも良く、身体とうまく同調しているという印象です。

ATOUNさんのセンサー感度は、MODEL Yの時から感じていたのですが、非常に反応が良いです。身体の動きにしっかりと反応してくれる印象です。


これまでの腰アシストスーツ(軽作業用)ではカバー仕切れなかった、20kg以上の重量物運搬が楽に行えるようになると感じました。

ATOUNさんからは、


負荷軽減の効果として、
①【持ち上げ連続作業(5分間、重量物12kg)での、心拍数が最大23%軽減】
→アシストありのときは、「疲れる」ゾーンに入らない!
→5分間の心拍数は90台後半から110回/分以下で推移。

※自覚運動強度(RPE)の目安より、作業中の心拍数は「楽~普通」のゾーンであったと。
※ゾーンは、「楽・普通・やや疲れる・疲れる」の4段階で設定されています。


②【腕の筋活動が(上腕二頭筋の平均筋電位)、約70%以上軽減】
→持ち上げ時:約70~80%軽減
→持ち上げた荷物の保持(胸骨下部付近で):約75~80%軽減
※荷役の繰り返し作業や保持する作業時の上腕部筋肉の負担軽減が確認できました。


③【繰り返し作業での作業効率については】
地面から高さ70cmの台への持上げ⇔持下げ動作(30分、重量物12kg)を、
【アシスト無し・MODEL Y着用・MODEL Y+kote着用】の3パターンで計測したところ、アシスト機能を使用した方が荷物を運搬できた回数は増加しました。
→MODEL Y着用時:平均16.3%up
→MODEL Y+kote着用時:平均33.5%up

この3点は、労働安全衛生や作業管理の観点からも非常に注目すべき内容です。

高すぎる心拍数が続くことは疲労感の蓄積にも繋がるためおススメできません。

特に、繰り返し作業の効率判定については、20代・30代・40代の男性でそれぞれ比較されています。40代の方の運搬回数は20台の男性の半分ほどになっています。
もちろん体力差など個人差はあるのですが、腰痛発生率や体力の曲がり角、といった面を考慮すると、40代以降はアシスト機能を活用して作業をしていく必要があると感じます。
この作業効率の改善については、人手不足であったり、働く人の高齢化などに対して考えていかなければならない問題です。

アシスト機能というよりも、人間拡張といった表現が相応しいかもしれませんね。

今回ご紹介した「kote」の資料はこちらからご覧いただけます。

ATOUNさんが目指す「パワーバリアレスな社会」の実現に向けて、
一日も早く販売が開始され、みなさんが作業場で使用される日が来ることを願っています。

お招きいただきました株式会社ATOUNのみなさま、ありがとうございました。

作成者:逢坂大輔(理学療法士・作業管理士)

必要な歩行距離は2~5m
なにもつけずに、本体の前を歩くだけで歩行測定が自動で行えます。
「歩数」・「歩幅」・「歩行速度」などを自動で測定します。
手軽な操作で再現性の高いデータたくさん取得できる機器です。

メーカー:リーフ株式会社

AM Unitでわかること

・歩行に関する全ての項目が自動で測定できます。
【歩数、歩行速度、歩行距離、歩行時間、歩幅、左歩幅、右歩幅、重複歩距離、左重複歩距離、右重複歩距離、ケイデンス】
・ストップウォッチでは計測できない細かな項目を数値として出力します
・データは自動でサーバーへ。測定結果の書き込み作業も必要ありません!
・過去データとの比較や、利用者様毎に設定した目標までの変化をグラフとして把握することができます。
・健康意識や運動へのモチベーションを向上させることができます

・4つの特徴!

1.利用者さまの負担を大幅に軽減
測定する際は専用のセンサやマーカー等を装着する必要もなく、ただ本体の前を歩くだけで測定できるので、利用者さまへの負担がありません
2.面倒な手間を省いて事務作業を時短化
測定が終わると自動的にデータを解析・保存するので、筆記用具を使用してメモなどに転記する必要がありません。
3.誰にでもわかりやすい結果の表示
測定結果は過去の履歴も含めて数値・グラフ化するので、どなたでもわかりやすく、すぐに利用者様へ結果と変化を伝えることができます。
4.フットプリントによる新しいフィードバック
数値だけでなく、利用者様の足の軌跡をグラフィカルに表示できるので、いままでにない新しいフィードバックを行うことができます。

・製品のpoint!

point 1.誰でも簡単に歩行を定量化できる
測定方法はいたってシンプル
本体の前を歩くだけで歩行に関する全ての項目を自動で測定出来ます。
計測者毎のブレがない為、過去のデータとの連続性を保持でき、
測定結果の書き込みなどの手間もなく省力化に貢献できます。
point 2.優れたポータビリティ
本体重量は約3.5kgと軽量
院内や施設内の移動も簡単に行えます。
車載も楽に行えるので、複数施設でご利用する場合や訪問リハ等でも楽々移動できます。
point 3.非接触で測定できる
従来の歩行測定器のように、測定する際に測定補助具(バンドやマーカー等)を一切装着する必要はありません。
もちろん専用のマットなども必要なく、施設内の廊下や待合室等どこでもすぐに測定ができます。
患者様や利用者様になにかを身に着ける手間や、計測する際の説明などの手間も省け、省力化・時短化が可能です。
point 4.測定結果の「見える化」
過去に測定した結果との比較や、利用者様毎に設定した目標までの変化をグラフとして把握することができます。
施設関係者様だけでなく利用者様に説明する際にも色々と活用できます。
ご自身の測定結果や、以前の測定結果との比較を見る事により、利用者様のモチベーションアップにも繋がります。

セット内容 本体、操作タブレット、専用アプリ
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介護の動作における腰部負担の比較からアシストスーツの適応について考える

少し前の論文ですが、デンマークから。

Journal of Biomechanics(2002)に掲載されていた研究内容から介護の動作における腰部負担の比較調査のレポートがありました。

今回は、このレポートから介護場面でのアシストスーツの適応について考えてみたいと思います。

~レポートの要旨~

病院や介護施設で、患者さんや入居者さんの介助をする際の動作10パターンを行い、腰部への負担を比較した研究です。

※介助した対象は、50代の脳卒中後の男性。体格は身長175cm、体重88kg
左半身は麻痺がある。右半身は力が入るようで、全介助の患者さんではないと。
※計測方法は、三次元動作解析装置と床反力計を用いて計測、三次元ダイナミックモデルを用いて腰部負担を算出しています。

→原文はこちからご覧いただけます。

〇腰部負担を比較する介助動作は次の通りです。

(画像引用:http://www.cs.cmu.edu/~cga/transfer-papers/skotte.pdf?fbclid=IwAR36ZIv6IZX0bq3K8b0Q-KIE-RpMl1T94Ggk1sFGfQuPPVEySmvCcWTRkD4)

圧縮ストレスが高かったのは、58 でした。

5.座っている患者を立つまで介助する(立ち上がりの介助)

8.車椅子に深く座らせる(座り直し介助)

それぞれ4132N4433Nと全パターンの中でダントツに高い圧縮ストレスとなっています。

他にも圧縮ストレスが高めであった介助動作は、

2.ベッドの真ん中に寝ている患者を介助者の方へ引き寄せる:3179N

4.寝ている患者をベッドの端に座らせる(起き上り介助する):3091N

6.座っている患者をベッドに寝かせる:2932N

9.仰向けの患者をベッドの頭側に位置修正する(位置修正の介助):3094N

全体をまとめてみると、

という感じです。

さてここから、腰部圧縮トルクが高かった、すなわち腰への負担が大きかった介助方法について考えてみましょう。

5の立ち上がりの介助については、

腰への負担が大きいのは計測するまでもなく、という感じですが。

実際に病院や介護施設では介助が必要な人に最低数回は行っているのではないでしょうか。

車椅子などに移乗したり、排泄の介助があったりと。

腕力に頼ることのできる男性であれば腰への負担も減らすことはできるのでしょうが、あまり腕力のない男性や女性の介護者の場合は腰への負担は相当蓄積してくると考えられます。

この時の介助方法も患者さんに合わせてそれぞれの工夫をされていることと思います。

そして恐らくは、膝を少し曲げて患者さんを斜め前方へ重心移動をする形で立ち上がり介助を行うことでしょう。

間違っても、膝を伸ばしたままのStoop法のようなやり方で介助する人は恐らくほとんどいないと思います。

→Stoop法、Squat法については別コラムにて説明していますのでご覧ください。
コラム「アシストスーツの効果検証と腰痛予防について

ここで残念なのは、7の移乗介助の数値が計測されていなかったことです。

また8の座り直し介助については

後方から身体を引き上げる方法であったり、二人で介助したり。

どうしても一人でしか介助できない場合は、介助者の膝と患者さんの膝を合わせるかたちで、押し込んであげるやり方もあります。こちらも体格によって適否がありますので、工夫はさまざまです。

したがって、実際の介護場面では、この座り直しの介助については腰への負担がかからないように工夫をされていると思います。

そして、注意しておきたいのは、1.2.4.9です。

これらの介助動作は腰への負担は最大ではありませんでしたが、共通点があります。

それは身体を前傾した状態で腕を使う介助の種類であるということです。

身体を前傾するということは、背中の筋肉が伸ばされた状態でその姿勢をキープする必要があり、さらに両腕に力をいれて介助を行う動きであるということです。

身体の前傾をキープした姿勢が腰に負担がかかるというのは、みなさんも経験的にご存じかとは思います。

腰への負担、すなわち腰背部筋や腰部椎間板に負担がかかる作業姿勢となるのです。

(画像:産業理学療法研究会資料より)

一撃腰痛!!とまではいかなくても、筋疲労や椎間板への負担はじわりじわりと蓄積しています。

(画像:産業理学療法研究会資料より)

(画像:産業理学療法研究会資料より)

この前傾姿勢のサポートがあると腰への持続的な負担を減らすことにつながります。

〇介護場面でアシストスーツの効果を発揮させるには、

・立ち上がりや移乗場面での腰を起こす動きをサポートする

・前傾姿勢のキープが楽になるようにサポートする

の2点が適応といえます。

〇介護でのアシストスーツ選びのポイントとしては、

・重すぎない

・シンプルな作り

・中腰サポート機能搭載

が必要な要素でしょう。

着脱に要する時間など、効率化の観点から判断すると介護現場でのアシストスーツの活用は一筋縄ではいかないようです。

しかし、腰への負担を軽減し安全で快適な介護環境を整えていくには、アシストスーツの導入も十分に検討すべきであると思います。

それぞれの介護の現場にふさわしいアシストスーツを一緒に選んでいきましょう!お問合せはお気軽に!!

働く人の健康を守り、「ケアの質の向上」につながる事が期待されています。

作成者:逢坂大輔(理学療法士・作業管理士)

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