どれを選べば良い? アシストスーツ徹底比較2020

ここ最近、とくに製造業などの企業や農業場面でアシストスーツが活用されるようになってきました。

しかし、実際に導入を検討した際に、様々な種類のスーツがありそれぞれの特徴やスペックが分かりにくいので教えて欲しいという声を沢山いただきました。

そこで、代表的なアシストスーツ10種類のスペックや価格などを表でまとめました。

まず、アシストスーツとは、重量物の持ち上げ作業などで生じる腰への負担を軽減してくれる製品です

腰をサポートする動力源は大きく分けるとモーターを使用している製品と人工筋肉(ゴム)を空気圧で伸縮させる非電力系に分ける事ができます。

これらはパワードスーツやパワードウェア、マッスルスーツとも呼ばれています。価格帯は高額なものが多くなっています。レンタルできる機種もあったりします。

一方、サポートジャケットタイプと呼ばれるものもあり、生地の伸縮性や伸縮ベルトを用いて動力を使わないタイプもあります。

2つの大きな違いは動力源の有無によるサポート力の強さにあります。

ここでは、リュックサックを背負うように簡単に装着ができ、モーターや空気圧を利用して腰への負担を軽減する「アシストスーツ」に絞って紹介させていただきます。

このページは【アシストスーツ比較2020版】です

アシストスーツ一覧2022年版で最新情報をチェック!

※価格は2020年1月時点での当社調べです。

※データはメーカー各社のサイト内容より抜粋して表記しています。

※相違点などがございましたらすぐに修正いたしますのでご連絡をいただけますようお願いいたします。

【サポートジャケットEp+ROBO】

(画像引用:https://www.upr-net.co.jp/products/eprobo.html)

「サポートジャケットEp+ROBO」は本体重量が3.4kgと、モーターで駆動するタイプのアシストスーツの中では最も軽量な部類です。

アシスト力は10kgfですので、軽作業での使用に適しています。

お試し目的や繁忙期での使用もできるデイリーレンタル(10日以上、日額1,000円)も用意されており、アシストスーツを気軽に使用できるようになっています。

メーカーユーピーアール株式会社
駆動モーター
重量3.4kg(バッテリー含む)
連続稼働約4時間
価格月額18,000円
アシスト力10kgf
本体寸法幅50×奥行36×高さ70cm
発売時期
中腰サポート
想定装着者身長155~190cm

腹囲66~117cm

特徴デイリーレンタル・24ヶ月レンタル可能
導入効果筋肉の活動比率 最大42.8%軽減

【装着の感想】
どんどん小型化が進んでいる印象を受けますね。
多くのアシストスーツは後ろから身体を引き上げるタイプのアシスト方法でしたが、こちらは大腿部と胸部といった身体の前面から押し上げてくれる感じのアシストになります。
そのため装着時の胸部パット軸のフィッティングはしっかりと確認する必要がありますが、開発ではアシスト力の伝達ロスを防ぐことに注意したということです。
見た目は小型ですが、アシスト力はしっかりと感じることができました。

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【サポートジャケットBb+PROⅡ】

アシストスーツ

(画像提供:https://www.upr-net.co.jp/suit/)

独自開発の「第二の背骨」が特徴のアシストスーツです。

腰の負担を軽減する3つの独自機能が搭載されています。
・フォームナビ機能
第二の背骨が、背骨と腰の理想的な姿勢へと誘導し、体感の前傾角度を抑える作用によって背中や腰部椎間板への負担を軽減してくれます。

・ランバーサポート機能
大きな腰ベルトで背面から腹部を包み込むことで腹圧を保ってくれます。

・マッスル機能
大腿部後面のマッスルベルトで、脚の筋肉を補助し作業での前屈姿勢や起き上がりの力をアシストしてくれます。

メーカーユーピーアール株式会社
タイプサポートタイプ
構造第二の背骨Bb・マッスルベルト
重量
サイズS・M・L・LL・3L
中腰サポートあり
使用場面屋内・屋外
特徴独自の第二の背骨が体幹の過度な前屈を抑制
薄型設計で狭い場所でも使用可能
運転の際はベルト類を緩めることが必要

【その他】
生地の反発力や収縮力で腰部をアシストするというよりは、第二の背骨によって、良姿勢への誘導と体幹前屈を抑制してくれるアシストスーツです。

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【PAIS-M100】

(画像引用:https://pai.co.jp/product/pais-m100/)

「PAIS-M100」は

和歌山大学発ベンチャーのパワーアシストインターナショナル株式会社が開発しました。
G20大阪サミットでは来日した各国首脳にお披露目をされたようです。

こちらもセンサーが腰の動きをとらえ、モーターの力で持ち上げや持ち下げ、運搬時の歩行アシスト機能も備えています。

メーカーパワーアシストインターナショナル株式会社(和歌山県)
駆動モーター
重量4.7kg
連続稼働
価格1,000,000円
アシスト力10~15kg
本体寸法高さ450mm×幅420~550mm×奥行250~350mm
発売時期2019年
中腰サポートあり
適応身長体重身長150~190cm 体重45~90kg
特徴持ち上げ・持ち下げ・歩行アシスト機能付き

冷却ファン完備

導入効果背筋の活動量が半減

エネルギー消費量20~30%減少

【PAIS-B100】

(画像引用:https://pai.co.jp/product/)

同じくパワーアシストインターナショナル社製の「PAIS-B100」は、中腰姿勢の保持を補助する中腰専用のアシストスーツです。

電磁ブレーキにより中腰作業時の姿勢保持のアシストをしてくれます。

介護現場での使用や中腰姿勢が多い作業現場での使用を想定しています。

メーカーパワーアシストインターナショナル株式会社(和歌山県)
駆動電磁ブレーキ
重量4.4kg
連続稼働
価格600,000円
アシスト力
本体寸法高さ450mm×幅420~550mm×奥行250~350mm
発売時期2019年
中腰サポートあり
適応身長体重身長150~190cm 体重45~90kg
特徴中腰姿勢の保持を補助する中腰専用のアシストスーツ

冷却ファン完備

【Cray X】

(画像引用:https://www.germanbionic.com/jp/cray-x/)

「Cray X」はドイツにあるGBS(ジャーマンバイオニック)社製です。

主な用途は重量物の持ち上げ、運搬、積み下ろし(箱やパレットなど)で、本体重量が7.4kgと他のスーツに比べるとやや重いのですが、その分28kgというアシスト力を備えています。

GBS社では、RaaS(Robotic as a service)を提唱し、12ヶ月・24ヶ月のレンタルプランで提供されています。

またスマートファクトリーにも対応し、予知・予防メンテナンスにより問題発生前の解決をサポートしたり、デバイスが個別のユーザーを認識し、設定をリコメンドするといった機能も加えられています。

メーカーGBS株式会社
駆動モーター
重量7.4kg
連続稼働8時間(充電時間40分)
価格初期費用:300,000円 月額費用:84,000円~/月(12か月・24か月プラン)
アシスト力28kg
本体寸法
発売時期販売中
中腰サポートあり
適応身長体重155~195cm
特徴パワースーツのIoT化により、データ取得が可能

・機器のパフォーマンスや利用状況をトラッキング

・労働環境の比較

・設定およびソフトウェアの更新

・機器モニタリングによる予測・予防的メンテナンス

導入効果背骨への高い屈折、圧迫やねじれ負荷を軽減する

ドイツでは主要自動車メーカーやタイヤメーカでも導入

国内では、ビックカメラの物流センターでピッキングや仕分け作業に導入

よりパワフルなアシストが必要な現場で活躍しています。

【装着の感想】
カーボンフレームを採用して先代よりも軽量化した4世代目が発売となりました。
何といってもパワフルなアシスト力を実現し、IoT化により使用データの取得が可能になりました。
最大28kgのアシスト力は作業に応じて調整できるので、アシスト力が強すぎて不安という方もご心配なく。
グッドデザイン賞も受賞され、重作業環境への導入に注目の一台です。

新しくなったCrayXの最新情報はこちらからご覧ください。
↓ ↓ ↓

【レイボエクソスケルトン】

(画像提供:https://laevo.jp/)

オランダで開発され、アジア圏総販売代理店である開発メーカーの株式会社加地によって、アジア人の体格向けにしっかりと調整されたアシストスーツです。
上半身を前屈させることで、ストラクチャーと呼ばれる支柱を通じて腰部ユニットに力を蓄えられアシスト力を発揮してくれる非動力式のタイプです。
胸の部分に位置するチェストパッドと大腿部のレッグパッドで、前屈時の身体のバランスを整えて、身体を支える構造になっています。
装着者のかがむ時に蓄えたパワーを、中腰姿勢が続く際には支え続ける力に、再び身体を起こす際には持ち上げる力に利用する、エネルギー回生システムを採用しています。
他機種と異なり、後ろから引き上げる方式ではないため、肩への負担がなく、腰椎への負担も軽減される仕組みです。
また、回旋動作やしゃがむ姿勢にも追随するので、装着の違和感が少ないモデルです。

メーカーレイボ
タイプパッシブタイプ
原理支柱構造体(ストラクチャー)
重量約2.8㎏
サイズ4種類(身長150~180㎝に対応)
中腰サポートあり
使用場面屋内 ・ 屋外
特徴簡単装着であらゆる動作を自然に
チェストパッドには圧力分散に長けたエクスジェルを内蔵
座る際はアシスト力ON/OFF機構を切り替えるだけ
アウターの内部に着用することが可能

(画像提供:https://laevo.jp/)

【装着の感想】
ストラクチャーを利用し、腰部ユニットに内蔵されたガススプリングの復元力を利用したアシスト形態です。
前へ屈む際は少し力が必要ですが、ストラクチャーからの反発が心地よくクセになります。
アシスト力はかがむ力や装着者の体格などにより異なりますが、ちょっとした動作でもアシストを実感できます。

その課題、アシストスーツで解決していきましょう

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【マッスルスーツ Power】

(画像引用:https://innophys.jp/product/power/)

「マッスルスーツ Power」はこれまで紹介してきたアシストスーツとは異なり、空気圧で作用します。

モーターではなくゴムでできた人工筋肉の張力によりアシスト力を発揮する仕組みになっています。

人工筋肉を4本使用することにより、強いアシスト力を備えているのが特徴です。

メーカー株式会社イノフィス
駆動空気圧
重量6.6kg
連続稼働
価格900,000円
アシスト力35.7kgF(140Nm)
本体寸法S-Mサイス:810×450×200mm

M-Lサイズ:900×500×220mm

発売時期
中腰サポート
適用身長S-Mサイス:150~165cm

M-Lサイズ:160~185cm

圧縮空気供給コンプレッサーによる外部供給/手動式空気入れ
サウンドレベル70dBA未満
特徴10秒で着れる

【マッスルスーツ Every】

(画像引用:https://innophys.jp/product/)

「マッスルスーツ Every」は軽量かつお求めやすい価格を実現した空気圧式のアシストスーツです。

働く現場から日常のちょっとしたことまで腰をサポートするコンセプトで作られました。

手動式空気入れで空気を注入し、膨らんだ人工筋肉の反発力でアシスト力を発揮します。

ソフトフィットとタイトフィットの2種類があり、ソフトフィットは35度にかがんだ状態から補助力が発生するので、少しかがむ作業には不向きですが、持ち運びなどに適しています。

タイトフィットは少しかがんだ状態から補助力が発生するので、介護でのベッドメイクや清潔介助などの中腰姿勢の保持に向いているようです。

メーカー株式会社イノフィス
駆動空気圧
重量3.8kg(カバー含まず)
連続稼働
価格138,000円
アシスト力25.5kgF(100Nm)
本体寸法S-Mサイス:805×465×170mm

M-Lサイズ:840×465×170mm

発売時期2019年10月
中腰サポートあり
適用身長S-Mサイス:150~165cm

M-Lサイズ:160~185cm

圧縮空気供給手動式空気入れ
特徴IP56 ・ 電力不要

【装着の感想】
エアを注入するタイプのアシストスーツです。利点は価格面とバッテリー切れの心配がないということでしょう。
体幹を前屈させてから戻す際にエアの反発力を利用して身体を起こすアシストをしてくれる方式です。
エアの注入量によってアシスト力は変わってきます。
中腰サポートの実感はもたれかかっている感が大いにあり、姿勢保持が楽にできました。

【DARWING PA-Jacket】

(画像引用:https://www.daiyak.co.jp/work/item/darwing-pa-jacket.html)

「DARWING PA-Jacket」は空気圧式の人工筋肉により持ち上げをアシストしてくれます。
本体の肩ベルトには伸縮ゴムが内蔵されており、ゴムの張力で身体を起こすサポートをしてくれます。
モーターレスのため重量は約3.4kgと軽量に設計されています。
本体は柔らかい素材で構成されており膝を曲げてしゃがんだりといった作業中の動きを極力妨げない工夫がされています。

何よりもポイントは、腰ベルト部分がコルセット機能を有している点は画期的であると思います。
逆締め構造により、腰全体の圧迫ではなくサポートしたい背部のみを締め込むことで集中的に圧を高めることができるようです。
このサポート技術は長年の装着サポーター開発で培われてきたダイヤ工業さんならではの発想ですね。

メーカーダイヤ工業株式会社(岡山県)
駆動空気圧(バッテリー式)+指先センサー
重量約3.4kg
連続稼働約2時間
価格458,000円~
アシスト力
本体寸法
発売時期発売中
中腰サポートなし
想定装着者M・L・LL (身長148cm~198cmまで対応)
特徴軽量・伸縮性の素材を使用、コルセット機能を有する

「メーカー担当者のコメント」
従来の動力が搭載されたアシストスーツにはない柔軟性が大きな特徴です。
全体をサポーターに使用する繊維素材で構成することで実現しました。
人工筋肉により持ち上げ動作をアシストしてくれます。
オリジナルの人工筋肉は低圧力で作動するため、軽量な設計になっています。
また装着部にはコルセット機能があり、軽い力でしっかりと骨盤を締めることで
良い姿勢を維持することができます。
ぜひ一度装着して体験してみてください!

いかがでしたでしょうか?

最後までご覧いただきありがとうございます。

駆動方法の違いはもとより、アシスト力や本体重量の違いなど、様々なアシストスーツがあったと思います。

導入の際は迷うことがあると思いますが、アシストスーツに求める機能を明確にすることで徐々に選択肢は絞られていきます。

みなさんの作業環境に適したアシストスーツ選びについて、お役に立てることができればと思っております。

      作成者:逢坂大輔(理学療法士・作業管理士)

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